高山紗代子
6歳の……
エミリー
時とな……
真壁瑞希
表向きは、私が事前にデストルドーに対して危機を提唱した事になってるわ。
真壁瑞希
…まぁ、女子高生の戯言として片付けられて、花梨さん以外には相手にされないで埋もれたけどね…
真壁瑞希
……(ボソッ)結果として、今のデストルドーに正体がバレなかったのは良かったのか……
高山紗代子
……博士?
真壁瑞希
あぁごめんなさい、脱線したわね。
真壁瑞希
……私が花梨さんに認められるくらいに説得力があったのは、
真壁瑞希
実際にデストルドーに襲われたからよ。
エミリー
……1つ、確認したい事があるのだが。
真壁瑞希
……何となく内容が分かるけど、何かしら。
エミリー
どうしてお主の家族“のみ”が襲われたのじゃ?
高山紗代子
……のみ?
エミリー
……紗代どのはこの話、初めて聞いたのであろう?
エミリー
ならば、国の上層部が揉み消したか、元々規模が小さかったかのどちらかじゃろう。
高山紗代子
!
真壁瑞希
……流石ですね。その時襲われたのは……うちの家だけだった。
高山紗代子
……そんな。
エミリー
……なんと。
真壁瑞希
……だから、私にはジェラシーナの言う首領、心当たりがあるわ。
真壁瑞希
今は言っても何にもならないのでしょうけど……
真壁瑞希
とにかく、僅か5分に満たない時間の間に……
真壁瑞希
私達の幸せは、壊された。
高山紗代子
……博士、キツいなら話すのを止めて
真壁瑞希
……ううん、聞いて。
真壁瑞希
あの日、いきなりの襲撃で首領によってまず父親が殺されたわ。
真壁瑞希
そしてその間に逃げた母親が、色々と話してくれたの。
真壁瑞希
……実はデストルドーの脅威を初めて感じていたのは、両親の方だったの。
エミリー
……やはり。
真壁瑞希
両親は、製薬会社の研究の傍らデストルドーの侵略を予期していた。
真壁瑞希
だからそれに対抗して今に繋がる研究をしていたの、極秘裏に。
真壁瑞希
その研究が基で、今のマイティセーラーがあると言っても過言ではないわ。
高山紗代子
……でも極秘裏なのに、何で襲われるような事に……
真壁瑞希
……実は両親はこの研究を、僅かな人には話していたそうよ。脅威の警戒として……
真壁瑞希
それがデストルドーの耳に入ったみたいね。こちらは大人が提唱していたので、警戒されたと……
エミリー
僅かな人への話から、元凶を絶とうとする、か……
エミリー
思った以上に厄介な相手やも知れぬな。
真壁瑞希
しかもタイミングが悪かったの。首領が地球にいたときに耳に入ってしまって……
真壁瑞希
後を追うように母親も……
高山紗代子
…………
エミリー
…………
真壁瑞希
死に際に、母親は私にそれまでのデータを渡してくれたわ。
真壁瑞希
私はそこから、マイティセーラーを生み出した。
真壁瑞希
妹の……百合の協力を得て。
真壁瑞希
僅か1歳の百合は、恐らく親の顔も覚えてないはず……
真壁瑞希
それでも、あの子は志願してくれたの。世界を守る為に……
高山紗代子
皆「「「百合(どの)……」」」
真壁瑞希
杏里ちゃん、ゴメンね。何が何だか分からないと思うけど……
高山紗代子
杏里「いえ!より、皆を守る事への重みを知りました!詳しい話はこれから聞かせてもらえば…」
真壁瑞希
そう………………………………ありがとう。
(台詞数: 50)