近世の神 3
BGM
追憶のサンドグラス
脚本家
Կիշիրա
投稿日時
2015-10-06 01:41:02

脚本家コメント
前作が下にあってその前作がその下にあります。
全然関係ないんですが、実はこのドラマを書く時にちゃんと保存してなくて「うぅ一定時間アクセスしなかったうぬが悪いピヨォ」を食らってしまい、書いてた50台詞が綺麗にきえたので丸ごともっかい書き直しました。さらにこのシリーズは下書きしないことにしてるので最初の方の台詞とか全然覚えてないYOってなって半狂乱で書き上げました。いつもより誤字多い
可能性あります。
でもって、前作よりドラマの二人が仲良くなってる気がしたらそれは私だけが知ってる50台詞分の距離感です。
というか紗代子の立ち絵変わってるやん!!!

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高山紗代子
さて、私が何故災害を人々に伝えなかったのか、そんな事を聞かれたところです。
高山紗代子
私はどう答えたものか迷いました。自分だってちゃんとは分かっていないからです。
高山紗代子
とりあえず、私は人と話すのが久しぶりだったので、どう反応するのか色んな事を言ってみる事に。
高山紗代子
例えば、それを知ってどうするのかと。災害を知っているのなら、私の考えは関係ないのではと。
真壁瑞希
「それを言われると全くその通りではあるんですけどね」
真壁瑞希
「まあ私にとっても女神さまは稀有な存在なので、何て答えるのか気になったんです」
高山紗代子
お互いさまでした。
高山紗代子
例えばこんな事も言いました。私が存在する前は災害を含めた色々を知る術は流石になかったわけで
高山紗代子
それが元に戻るだけではないかと。
高山紗代子
まあこれは質問にすらなってない屁理屈ですが。
真壁瑞希
「……なるほど」
高山紗代子
そこは追及されませんでした。まあ、この後の展開を考えると、見逃してくれただけかもしれません
高山紗代子
この人との会話で気づいたんですが、本当に頭のいい人は揚げ足をとらないんですね。
高山紗代子
さて、この後しばらく生産性のない会話が続いたので、要点だけ話します。
高山紗代子
この人が世界でもトップクラスの頭いい人だという事。そしてもっと頭いい友人がいる事。
高山紗代子
この人が神様を嫌っている事。(何故かは分かりませんでした)
高山紗代子
この人が、返答次第では私に文句の一つでも言ってやろうとしていた事。やっぱりやめた事。
高山紗代子
……すべてこの人の情報ですね。でも私にとっては要点なのです。つまりこの話においても。
高山紗代子
後々知ったのですが、この人はこういう他愛もない話で人となりを理解できるらしく。
高山紗代子
この時点で既に、私の真意に気づいていたようです。
高山紗代子
ちなみに、私の真意と言うのは私自身も気づいていないような部分の事です。
高山紗代子
しばらくして、良く分からない表情で彼女は言いました。
真壁瑞希
「この事は言うつもりでは無かったんですが、実は私たちは今……」
真壁瑞希
「災害を中和する研究を進めています」
高山紗代子
災害の意味も中和の意味も知っては居ましたが、何を言っているのか良く分かりませんでした。
真壁瑞希
「って進めてるって言ってもそんな簡単な事では……
高山紗代子
私は科学と言うものを知りませんが、侮りすぎていたのでしょうか。
真壁瑞希
「ただ、原理さえ分かっているのなら理論上は……
高山紗代子
そういえば、科学の発展には私が尽力した事になっています。私が復活させたそうです。
真壁瑞希
「それにしても問題がたくさん……いや、もうこの際お金はいいんですが色々協力が……
高山紗代子
つまり、私が生まれる前に滅んでいたという事で、それは理由があって神様がやったという事で。
真壁瑞希
「それに、例の災害が本当ならそれまでに完成させなきゃ……
高山紗代子
今まで、神様は人全てを滅ぼすような事はしませんでした。
高山紗代子
私は先程「元に戻すだけ」と言いましたが。
高山紗代子
もし、私が人を増やし過ぎたせいで科学が発展していたんだとしたら。
高山紗代子
地球はもう、戻れないところまで来ているのかもしれません。
真壁瑞希
「あの、聞いてますか。ずっとロマンティックサイエンスな話をしてるのに」
高山紗代子
勿論聞いていませんでした。もっとも、聞いていても理解できたか分かりませんが。
真壁瑞希
「この研究を進めるにあたって、あなたには聞いておくべきだと思いました」
真壁瑞希
「友人達の反対を無下無下にしてあなたに会いに来たのはその為です」
高山紗代子
「聞いておくべきって、何をですか?」
真壁瑞希
「いーえ、もう分かったので大丈夫です」
真壁瑞希
「例の災害まで数年ですが、もしこの研究が実現できれば人々は生き残ることが出来て……」
真壁瑞希
「あなたも、女神さまを止めることが出来ます」
高山紗代子
そこまで言って、様子を見に来た偉い人たちに見つかり連れていかれてしまいました。
真壁瑞希
「あ~れ~、それではまいふれんど。またあうひまで~。どなどなど~な~」
高山紗代子
私は、彼女の最後の言葉の意味をずっと考えていました。あ、あ~れ~の方じゃありませんよ。
高山紗代子
というか随分長々と話してしまいました。あの人の話になるとつい……。とにかく今回の話は、
高山紗代子
地球の運命を決めてしまった日の事と、そして……
高山紗代子
私を人として、友達と呼んだ唯一の人間についてです。

(台詞数: 50)