矢吹可奈
・・・ねえ志保ちゃん。この海の先って、どうなっているのかな?
北沢志保
どうって・・・海が広がっていて、大陸や島があって・・・
北沢志保
そこに国があって、いろんな人が住んでいる・・・それだけでしょう?
矢吹可奈
そうだね。学校でもそう習ったよね。
北沢志保
急にどうしたのよ。そんなこと聞いて・・・。
矢吹可奈
えへへ・・・特に意味は無いんだけどね。
北沢志保
急に賢そうな事言うから頭でも打ったのかと思ったわ。
矢吹可奈
それって、遠回しに普段の私がバカだって言ってない?
北沢志保
言ってない言ってない。それより、もう暗くなるから帰りましょう?
矢吹可奈
え?あ、そうだね。・・・なんでそんなにくっ付いているの?
北沢志保
左目・・・見えるようになった訳じゃないでしょう?
矢吹可奈
大丈夫だよ〜。それに、私はもう気にしてないよ?
北沢志保
・・・これだけは、そういうわけにはいかないの。
北沢志保
ーーーーーーここは絶海の孤島、765島。日本の一部。
北沢志保
ーーー特に特別な事のない、小さな島。
北沢志保
(この時の私達は、何も知らなかった。外の世界の事。島の事。)
北沢志保
(いや、正確には「私が」知らなかった。)
矢吹可奈
ーーーーーーー
矢吹可奈
紗代子ちゃん。調子はどう?
高山紗代子
大丈夫。操縦も慣れたし、武器もだいぶ扱えるようになった。これでいつ奴らが来ても・・・
矢吹可奈
同化現象。かなり進んでいるよね?
高山紗代子
覚悟の上よ。先輩達も頑張ったんだから、今度は私の番。
矢吹可奈
でも・・・やっぱりもう1人候補者を出すとかした方が・・
高山紗代子
・・・私の次に適合率が高い人は誰?その人に戦えって言える?
矢吹可奈
・・・・・・・・。
高山紗代子
私は大丈夫だから。心配しないで。
高山紗代子
(そう・・・私は大丈夫。)
高山紗代子
(私が恐れているのは可奈ちゃん、あなたが全てを背負おうとすること。)
高山紗代子
(表には出していないけど、彼女は既にそうする覚悟をしている。)
高山紗代子
(システムに乗ると自分から言ったのも、その覚悟の表れだろう。)
高山紗代子
(でも・・・彼女だけに背負わせはしない。)
高山紗代子
(そのためにも・・・私は戦う!)
(台詞数: 32)