矢吹可奈
じゃあ、包丁を持ち出したのも…未来ちゃん?
高山紗代子
瑞希「この状況では、そうとしか考えられませんね…」
周防桃子
未来さん、ふらっと食堂にやって来たんだよ。「気にしないで」って言って厨房に入って行った。
周防桃子
いつ頃出て行ったかは覚えてないけど、たぶんその時に…
矢吹可奈
でも、何で未来ちゃんは包丁なんて持ち出して…
高山紗代子
つまり、彼女は自分で持ち出した包丁を犯人に奪われて、それで殺されてしまったと…。
高山紗代子
それなら、包丁を持ち出していないからと言って、容疑が晴れたとは言えないよね?
周防桃子
…ッ!この…ッ!
矢吹可奈
うっ…それは、そうかもしれないですけど…
周防桃子
さっきから好き放題言ってくれてるけどさ、そもそも紗代子さんが殺した可能性だってあるじゃん!
周防桃子
昨日の夜、未来さんが殺された時間帯に自分のアリバイを証明できる人なんている訳!?
周防桃子
…いないよね!?だったら全員怪しいじゃん!桃子ばっかり疑って、いい加減にしてよッ!!
高山紗代子
でも、あなたは私達と別行動を…
周防桃子
だから何?それでどうして桃子が未来さんを殺す事になる訳!?意味わかんないッ!!
高山紗代子
昴「あーあ、キレちまった…まあ仕方ないか。あんなに悪し様に言われちゃあな…」
矢吹可奈
星梨花「桃子ちゃん…」
周防桃子
ねえ、答えてよ!アンタは証明できるの!?自分のアリバイをさあ!!
高山紗代子
それは、その……できない、けど…
周防桃子
…だったらアンタが犯人だ。確証もないのに、桃子に全部罪を押し付けようとした…
周防桃子
高山紗代子、アンタが未来さんを殺した犯人だッ!!!
矢吹可奈
ダメだよ、桃子ちゃんッ!!
矢吹可奈
そんなふうに相手を憎んで、疑ってばかりじゃダメだよ…。
周防桃子
ハァ…ハァ…!
矢吹可奈
志保「紗代子さんも、少し落ち着いてください」
矢吹可奈
志保「彼女達を疑う気持ちはわかります。傍目から見て怪しい行動を取りすぎている」
矢吹可奈
志保「でも、紗代子さんのやり方は視野が狭い。まだ事件の全貌も明らかになっていません」
矢吹可奈
志保「この裁判は投票制です。全員が納得できる形にしてからの方がいいと思いますけどね」
高山紗代子
…そうね、ごめんなさい。ちょっと強引過ぎた。
高山紗代子
でも、まだあなた達への疑いが晴れた訳じゃないわ。それも忘れないで。
矢吹可奈
…はい、わかってます。
周防桃子
………
(台詞数: 31)