矢吹可奈
うわっ…!?すごい数の敵艦……本当にこの戦いで終わらせるつもりなんだ…!
矢吹可奈
この中を突っ切って行かなきゃいけないのか。……ううん、弱気になっちゃダメ!頑張らなきゃ…!
高山紗代子
『ヤブキ少尉、聞こえる!?聞こえたら応答して!!』
矢吹可奈
その声は……タカヤマ大尉!?はいっ、聞こえてます!!
高山紗代子
『ようやく出てきたみたいね。覚悟は決まった?……って、今更聞くまでもないか』
矢吹可奈
あはは。しっかり固めてきたつもりだったんですけどね、ちょっと気後れしてます…。
高山紗代子
『まあ、この有様だからね。敵の数が多すぎて正直参っちゃうよ』
高山紗代子
『でも、やるしかないわ。この戦いの結果次第で私たちの……いえ、地球の未来が決まるんだから』
矢吹可奈
……はいっ!
高山紗代子
『うん、いい返事。それじゃ行きましょうか……っと、「もう一機」が来たみたいね』
矢吹可奈
もう一機……?
舞浜歩
『邪魔だ邪魔だーっ!ケガしたくなかったら道を空けな!!』
矢吹可奈
この声は……マイハマ大尉!?
舞浜歩
『待たせたね、ヤブキ少尉。……それと、ゴメン。この前の戦いでは全然役に立てなくて』
舞浜歩
『でも、もう逃げるのはお終いだ。アタシも一緒に戦うよ!目的地までしっかり援護するからさ!』
矢吹可奈
はい、ありがとうございます!すごく頼もしいです、マイハマ大尉!
高山紗代子
『はいはい、お喋りはそこまで。それで、向こうの様子はどうだったの?』
舞浜歩
『ああ、敵も味方も入り乱れてぐちゃぐちゃだったよ。これも奴らの狙い通りなんだろうけど』
高山紗代子
『やっぱりか……となると、正面突破は難しそうね。かといって回り込んでる時間もないし…』
矢吹可奈
あ、あの……?
高山紗代子
『ああ、ごめんなさい。もう少しで見えてくると思うんだけど……ほら、あそこ』
矢吹可奈
えっ、でもこのルートは……ああっ!?な、なんで敵があんなに…!?
舞浜歩
『あそこが……ヤブキ少尉の目的地の、例の大型艦の周りが今の主戦場だからさ』
高山紗代子
『わざわざ本隊の位置取りを変えてまで戦場をずらしたんだもの、よほど行かせたくないみたいね』
高山紗代子
『おおかた、エースがやられて全体の士気が下がるのを恐れてる、ってとこなんだろうけど』
舞浜歩
『さて、どうする?アタシはもう腹くくってるよ』
高山紗代子
『ヤブキ少尉が突っ切って私たちが援護…といいたいところだけど、さすがにあの数は厳しいわね』
舞浜歩
『なら、回り込むか?』
高山紗代子
『無理ね、時間がかかりすぎる。本隊に合流したら全滅してました、じゃ笑い話にもならないわ』
舞浜歩
『じゃあどうするんだよ。あんまりぼやぼやしてるとこっちの方まで飛び火するぞ』
矢吹可奈
あの……このまま、まっすぐ行かせてください。お二人は援護をお願いします。
舞浜歩
『……正気か?敵艦の数は見ての通りだ、すぐに囲まれて狙い撃ちにされるぞ!』
矢吹可奈
はい、わかってます。私が囲まれたら、お二人はすぐに遠くまで離れてください。
高山紗代子
『……何か策があるのね?』
矢吹可奈
あはは。策というほどのものじゃないですけど…でも、たぶん何とかなると思います!
高山紗代子
『……了解。任せたわよ、ヤブキ少尉』
舞浜歩
『ちょっ……冗談だろ!?あの数に囲まれた上にアタシたちまで離脱したら…!』
矢吹可奈
ハム蔵くん、しっかり掴まっててね。ーー行きます!お二人はギリギリまで援護をお願いします!
高山紗代子
『左は任せて!マイハマ大尉、今はあの子を信じましょう。あなたは右をお願い!』
舞浜歩
『ああもう、わかったよ!……くそっ、言わんこっちゃない!奴らが集まってきた、囲まれるぞ!』
矢吹可奈
離れてください!できるだけ遠くまで!……ドクターロコ、頼りにしてますからね!
矢吹可奈
スピーカーを最大にして…っと。オペレーション、『オリジナルボイス』!!
舞浜歩
『ーーうわあっ!?な、なんだこの振動は!?』
高山紗代子
『これは、歌…?ヤブキ少尉の歌声を何百倍にも増幅させて、衝撃波を生み出しているの…!?』
舞浜歩
『ははっ、すごい威力だ!敵艦が次々と墜落してるよ!このまま行けば…!』
高山紗代子
『待って、機体の様子がおかしい!まさか、あの歌声が自分の機体にもダメージを与えている…?』
舞浜歩
『なんだそりゃ!?ヤブキ少尉、今すぐ歌うのをやめろ!このままじゃ墜落するぞー!』
高山紗代子
『……まあ、聞こえないでしょうね。仕方ない、このまま少し離れて援護を続けましょう!』
舞浜歩
『機体が壊れるまでにたどり着くか、先に墜落するかの運試しってとこか。頼むぞリベリオン…!』
矢吹可奈
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(台詞数: 50)