矢吹可奈
紗代子さん、なんで。なんで私なんかのために。
高山紗代子
か、かなちゃん。あ、私はあなたの歌が好きだったの。
矢吹可奈
えっ?
高山紗代子
なのに最近は千早ちゃんに遠慮して歌ってなかった。
矢吹可奈
だ、だって、私音痴だし。
高山紗代子
いいのよ、音をはずしたって。大切なのは歌が好き、って気持ちでしょ。
矢吹可奈
で、でも………。
高山紗代子
歌って、かなちゃん。もう一度あなたの歌声を聞かせて。
矢吹可奈
う、うん。わかった。
矢吹可奈
君よー、たーてー、♪君よー、ゆーくのだー♪
高山紗代子
あっ、かなちゃんから光が。
矢吹可奈
えっ?ど、どうして?
馬場このみ
そうか、かなちゃんこそ「歌」の使途だったのよ。
馬場このみ
それはもう音痴だけど。そう、壊滅的に、音痴だけど。
矢吹可奈
って、このみさん、さっきの仕返し?でも、なんで私が?
高山紗代子
きっと先生はもっと練習してほしかったのよ。だから。
矢吹可奈
うん、私がんばる。頑張ってもっと上手になる!
馬場このみ
さぁ、みんな、この魔方陣を中心に陣形を作って。反撃開始よ、って。あれ?
馬場このみ
魔物がみんな倒れてる。いつの間に?
高山紗代子
な、なんか、かなちゃんの歌でやっちゃったみたい…。
矢吹可奈
おーおー、勇者よー。今はーまっすぐにー、はしれー。
(台詞数: 21)