松田亜利沙
ーーーというわけです
北上麗花
そう……やっぱり、私の予想は当たってたんだ……
松田亜利沙
ジョウトの3匹に……シンオウのクレセリア……
北上麗花
もう1匹……ヒードランもいるね
松田亜利沙
もう5匹もいるんですね……このままじゃ、961プロの独壇場になっちゃいます
松田亜利沙
それからもう1つ……貴音さんが、最後に言っていた事が引っ掛かりますね
北上麗花
最後に言っていた事?
松田亜利沙
はい……貴音さん、ありさ達に向かって……
松田亜利沙
『貴女方がどなたか存じませんが、961プロを……黒井社長を侮辱する事は』
松田亜利沙
『断じて許しません!』
松田亜利沙
って、言ったんです……
北上麗花
どこが引っ掛かるの?
松田亜利沙
ありさ……黒井社長の事を悪く言った覚えは無いんですよね
松田亜利沙
ありさは、「黒井社長のためですか?」と聞いただけです。それなのに……
北上麗花
貴音ちゃんは、黒井社長を侮辱されたと思った……
松田亜利沙
もし、本当にそう思ったのだとしたら……もしかして貴音さん……
松田亜利沙
黒井社長が、何か悪事を働こうとしている事に気づいてるんじゃないかなーって……
北上麗花
………………
松田亜利沙
でも、もしそうだとしたら、貴音さんが961プロに残り続ける事が不可解なんです
松田亜利沙
貴音さんなら、黒井社長に抗議して止めさせるか、別の事務所に移籍すると思うんですけど……
北上麗花
………………
北上麗花
あくまで憶測だけど、もしかしたら……
北上麗花
貴音ちゃんは、黒井社長を……961プロを心の拠り所にしてるんじゃないかな……
松田亜利沙
……貴音さんともあろう人が、あの961プロを心の拠り所にしてるって言うんですか?
北上麗花
人は誰しも、そういうところがあるんだよ。貴音ちゃんも人の子……例外じゃないって事だね
松田亜利沙
……悪だと分かった上で、その人に着いていく、と?
北上麗花
そういうものなんだよ。たとえ、自分の崇拝者が悪だと分かっていても……
北上麗花
人は孤独には勝てない……
松田亜利沙
麗花さん……
北上麗花
……コホン。それより、961プロが伝説のポケモンを探し回っている事も、対策を立てないとね
松田亜利沙
それに関しても貴音さんは、正規の方法でバトルしてゲットしたって、言ってました
松田亜利沙
ありさは実際に見てはいませんが……もし本当なら、ありさ達では手の出しようがありません
松田亜利沙
伝説のポケモンと言えど、野生のポケモン……正規の手順を踏めば、何も問題はありませんからね
北上麗花
でも、このままだとアイドルトレーナー界のパワーバランスが崩壊してしまう……
松田亜利沙
うぅ……どうすればいいんでしょう……
北上麗花
………………
北上麗花
………………(ティン!)
北上麗花
じゃあ私達で、961プロよりも先に捕まえちゃう?
松田亜利沙
………………はい?
北上麗花
そうすれば、パワーバランスが偏る事は無くなるよ?
松田亜利沙
……いやいや、簡単に言いますけど、伝説のポケモンを捕獲するって、すごく難しいんですよ?
松田亜利沙
そりゃあ、麗花さんぐらいの実力なら、出来なくはないでしょうけど……
北上麗花
私だけじゃないよ～♪律子さんに朋花ちゃんもいるからね～♪
松田亜利沙
すんなりと協力してもらえるとは思えませんけどね……
北上麗花
他にも、協力してくれそうな人を募れば、何とかなるんじゃないかな?
松田亜利沙
協力してくれそうな人……そんな簡単に見つかるとは思えませんが……
松田亜利沙
……!そうだ、あの人なら!
北上麗花
誰か協力してくれそうな人、知ってるの?
松田亜利沙
(……あ、そう言えば、ポケモンを持っているんでしょうか?まずそこを聞かないと)
松田亜利沙
はい!今、お仕事を探している人を知っているので、話してみますね!
(台詞数: 50)