Pokémon SN@P! 16枚目
BGM
THE IDOLM@STER(M@STER VERSION ーREMIXー)
脚本家
sikimi
投稿日時
2016-01-06 20:33:24

脚本家コメント
Pokémon SN@P 最終話です。
初めて書いたシリーズ物でしたが、かなり良い経験になりました。このシリーズを見て下さった皆様、ありがとうございました!

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松田亜利沙
──ポケモンアイランドから帰ってきて数日後。
松田亜利沙
「ピカチュウちゃん、距離をとって下さい!」
永吉昴
「どうした、避けてばっかじゃ練習にならないぜ?ゴローン、ストーンブラスト!」
松田亜利沙
昴ちゃんのゴローンちゃんが岩片を撃ち出してきます。ピカチュウちゃんはそれを軽々と避けます。
永吉昴
「次の攻撃行くぜ?ゴローン、ころがれ!」
松田亜利沙
「その攻撃を待ってました!ピカチュウちゃん、くさむすびです!」
松田亜利沙
ありさの指示通り、ピカチュウちゃんがゴローンちゃんを引っかけるためのトラップを作ります。
永吉昴
「悪いな、亜利沙。変化球はオレの十八番だぜ?ゴローン、罠を飛び越えろ!!」
松田亜利沙
「嘘でしょ!?ぴ、ピカチュウちゃん避けて下さい!!」
松田亜利沙
罠を飛び越えたゴローンちゃんが、そのまま後方にいたピカチュウちゃんを捉えます。
松田亜利沙
ゴローンちゃんは、ピカチュウちゃんの目の前でピタリと止まって丸まり状態を解除しました。
永吉昴
「よしっ!今の勝負はオレの勝ちだな?」
松田亜利沙
ゴローンちゃんが指で、ピカチュウちゃんのおでこをピンと弾いて、その勝負は終了しました…。
松田亜利沙
──────────。
永吉昴
「いやー、ゴローンにも変化球教えといて良かったぜ!アレが無きゃ負けてたからな」
松田亜利沙
スポーツドリンクを飲みながら、今の勝負の反省会です。
松田亜利沙
…反省と言っても、ありさが相手の力量を見誤った事が敗因なんですが。
永吉昴
「それにしても、ありさがパートナー連れて帰ってくるとはな。しかもピカチュウだぜ?」
松田亜利沙
「あの島で一番最初に仲良くなった子なんですよ♪ずっと一緒だったんです!」
永吉昴
「…その割には、島で何があったのか教えてくれないよな。調査だけじゃない気がするんだけど」
松田亜利沙
「あはは…一応、オーキド博士に止められていない範囲は話したんですけど」
松田亜利沙
島の調査に関して、博士は『一部をなかったことにしよう』という決断を下しました。
松田亜利沙
正確には、ミュウちゃんとファイヤーちゃん達に関わることは公開しない、と言うことです。
松田亜利沙
黒井社長みたいな、悪用しようとする人に知られたら大変ですからね。
松田亜利沙
ということで、博士からは口止めをされています。写真を外部に見せるのもNGです。
永吉昴
「それでも、かなり大変な事に巻き込まれたんじゃないのか?」
松田亜利沙
「まぁ…調査だけでも色々ありましたけどね。フシギダネちゃん(?)に悩みの種使われたり…」
永吉昴
「あれ?亜利沙に悩みの種って…」
松田亜利沙
「ピカチュウちゃん、アイアンテール」
永吉昴
「危なっ!?いきなり何するんだよ!」
松田亜利沙
「危ないのは昴ちゃんですよ!!具体的に何がとは言いませんけど!!」
松田亜利沙
「たくさんのポケモンちゃんの進化にも立ち会えましたから、悪いことばかりじゃないですよ♪」
松田亜利沙
島のポケモンちゃん達、元気にしてるでしょうか…。思い出すように、空を見上げます。
松田亜利沙
…太陽を背にこちらへと飛んでくる、オレンジ色の巨躯が視界に入ってきます。
松田亜利沙
それは、こちらへ向けて飛んでくるようで、どんどん大きくなってきます。
永吉昴
「…おい、あれ、リザードンじゃないか?何か足に巻き付いてるけど」
松田亜利沙
…きっとあれ、島でありさが進化させたリザードンちゃんです。ウツボットちゃんもセットです。
松田亜利沙
リザードンちゃんが目の前に降り立つと、ピカチュウちゃんが頭によじ登っていきます。
永吉昴
「…なぁ、もしかしなくても島で出会ったポケモン達か?めっちゃ仲よさそうだけど」
松田亜利沙
「そうです…。ありさちゃんが進化させちゃって。この子達、ありさを捜してきてくれたのかも…」
松田亜利沙
もしそうなら、この子達もパートナーになるんでしょうか。ありさに扱いきれるんでしょうか…?
永吉昴
「まあ良いんじゃないか?一気に賑やかになるぜ!」
松田亜利沙
「それもそうですね♪これからよろしくお願いします、リザードンちゃん!ウツボットちゃん!」
松田亜利沙
亜利沙の言葉に、二匹はそれぞれ反応してくれました。むふふ、とっても嬉しいです♪
松田亜利沙
…と、上空からさらに羽ばたく音が聞こえました。何事かと見上げます。
松田亜利沙
そこにいたのは、まるで炎に翼が生えたような姿の鳥ポケモンちゃん。
松田亜利沙
そのポケモンちゃんは、ありさ達の目の前に翼を下ろしました。昴ちゃんは慌てたような声で。
永吉昴
「な、なぁ、亜利沙…?こいつってひょっとして、物語とかでよく見るあの…ポケモンか?」
松田亜利沙
「お、大きなファイアローちゃんです…」
永吉昴
「嘘つけぇ!!」

(台詞数: 50)