松田亜利沙
囚われのミュウちゃんを助け出すための作戦…ありさに考えつくのはこれだけしかありません。
松田亜利沙
手元に備えてあるボールを強く握り、ピカチュウちゃんに指示を出します。
松田亜利沙
「ピカチュウちゃん、あの球体に10万ボルトです!できるだけ黒井社長から遠ざけるように!」
松田亜利沙
ピカチュウちゃんが放電します。狙いはゼロツー号のエンジン部分です。
黒井社長
「ふん。ゼロツー号を止めるつもりか。浅はかすぎるぞ?」
松田亜利沙
黒井社長は手に持っている機械を操作して、エンジン部分を守らせます。
松田亜利沙
黒井社長の体ががら空きになった、今がチャンスです!!
松田亜利沙
昴ちゃんから教わったとおり、人差し指と中指を大きく開いて、ボールを握ります。
松田亜利沙
焦らないように…息を整えて…。
松田亜利沙
「昴ちゃん、ありさに力を貸して!!」
松田亜利沙
ありさが持てる全力で、ボールを投げます!狙いは勿論、黒井社長です!
黒井社長
「だから、小娘の攻撃など効くわけないだろう」
松田亜利沙
…軽く鼻で笑いながら、ありさの投擲を身を捩って躱そうとします。
松田亜利沙
…ありさの狙い通りです。投げたボールは、フォークの軌道を描いてゼロツー号へ飛び込みました!
松田亜利沙
投げたボール…いやいやボールは、ゼロツー号の中で破裂ました。
黒井社長
「ぬおおおっ!?な、何だこの悪臭は!!き、気分が悪い!!!」
松田亜利沙
いやいやボールの発する匂いに、黒井社長は両手で鼻を押さえて防ごうとします。
松田亜利沙
その手に持っていた、捕獲装値のコントローラーを放り投げながら。
松田亜利沙
コントローラーは、遥か下方の地上へ向かって落下していきます。そして…。
黒井社長
「しまった!捕獲装置が!!おのれ…765プロォ!!」
松田亜利沙
ブゥン…と音を立て、ミュウちゃんを捕らえていた捕獲装置が消え去りました!
松田亜利沙
囚われていたミュウちゃんが宙に飛び出します。ピカチュウちゃん、お疲れ様です♪
松田亜利沙
自由になったミュウちゃんの方を見ると、怒りを宿した目で黒井社長を睨みつけていました。
松田亜利沙
あの視線…さっきのサンダーちゃん以上に恐いんですけど。
黒井社長
「…その目は何だ?私を誰だと思っている。私は961カンパニーの社長、黒井崇男だぞ?」
黒井社長
「…その目は何だ?私を誰だと思っている。私は961カンパニーの社長、黒井たかっ!?」
松田亜利沙
この期に及んで態度を変えない黒井社長の言葉が、突然途絶えました。
松田亜利沙
あの…黒井社長、目が虚ろなんですけど…何をしたんですか、ミュウちゃん?
黒井社長
【フッ】
松田亜利沙
て、テレポート!?黒井社長が何処かに飛ばされたんですけど…ミュウちゃんっ!?
松田亜利沙
一方、テレポートで黒井社長を飛ばしたミュウちゃん、一仕事終えた様なご満悦な顔をしています。
松田亜利沙
…と、ありさと目が逢いました。目と目が合うー。
松田亜利沙
「あの…えっと…一枚、いいですか?」
松田亜利沙
カメラを構えながら、ダメ元で訊いてみます。すると、ありさの言葉が通じたのか。
松田亜利沙
この虹の空で出会って一番の笑顔を見せてくれました!
松田亜利沙
「きゃー!!ミュウちゃん良い笑顔ですよ~!!はい、ポーズです♪」
松田亜利沙
パシャリ♪
(台詞数: 37)