松田亜利沙
「ポケモンのしるし…ですか?」
高木社長
「そうじゃ。亜利沙君が撮影してきた、まるでポケモンのような形の物はそう呼ばれておる」
松田亜利沙
先日撮影した、まるでダグトリオのような山などについて尋ねると、博士はそう答えました。
高木社長
「それらはこの島に関わる秘密に大きく関係しとるらしいのじゃ」
高木社長
「先日から滞在しておる黒井社長も、この秘密を調べておるみたいじゃな」
松田亜利沙
「黒井社長も…ですか。それで…ありさはそれを捜せばいいんですか?」
松田亜利沙
カメラを構えながら博士に尋ねます。すると博士は困ったように頭をかきながら。
高木社長
「この島のポケモン達のことを考えると、あまり推奨はできんのじゃが…研究者の血がのぅ…」
松田亜利沙
たとえ権威ある博士とはいえ、欲望には逆らえないんですね♪
松田亜利沙
「分かりました。…そういえば、ありそうな場所の目星はついているんですか?」
高木社長
「それならバッチリじゃ!ワシが調べたところ、火山とトンネルと洞窟にあるみたいなのじゃ」
松田亜利沙
「見事にありさが調査した所ばかりですね。とりあえずいってみますね?」
高木社長
「よろしく頼んだぞ!」
松田亜利沙
本日の目的地が決まったので、早速出発します。洞窟に関しては、気になることがありましたし。
松田亜利沙
──────────。
松田亜利沙
「ま、まさか…こんなにさくさくと印が集まるとは…」
松田亜利沙
博士が推測したとおり、三カ所に印がありました。早速博士に報告です!
高木社長
「やぁ、お帰り!その様子じゃと、成果は上場なのじゃな?」
松田亜利沙
「はい!バッチリ撮影してきましたよ!」
松田亜利沙
言いながら博士に写真を見せます。まず一枚目、火山から噴き出るドガースちゃん状の煙。
松田亜利沙
二枚目は、トンネルに映し出されていたカイロスちゃんみたいな影です。
松田亜利沙
…前回行ったときにあった、大きな卵が無くなってて、発電機が動いていたのはなぜでしょうか?
松田亜利沙
そして三枚目…なんですが、これに関してはありさ、自信が全くありません…。
松田亜利沙
「あの…もしかしてこれかな、と言うのを撮ってきたんです…違うかもしれませんが…」
松田亜利沙
ありさが撮ってきた写真には、氷塊が放つ光が生き物らしき形を作っている風景が写っていました。
松田亜利沙
博士はその写真をじっと見ると。
高木社長
「これもポケモンのしるしじゃな。流石は亜利沙君じゃ」
松田亜利沙
──後に教えて貰ったのですが、そのポケモンはミュウツーと呼ばれるポケモンらしいです。
松田亜利沙
──人間の身勝手とエゴから作り出された、可愛そうなポケモン。
松田亜利沙
「それで、この印がいったいどんな秘密を握っているんですか?」
高木社長
「キングラー、カイロス、ドガース、カラカラ、ミュウツー、ダグトリオか…」
松田亜利沙
博士は色々と思考をめぐらせている様子でした。
松田亜利沙
数分間考え込んだところで、はっと何かに気付いたようです!
高木社長
「そうじゃ!空じゃ!」
松田亜利沙
空…?思わず天井を見上げます。
高木社長
「うむ!このポケモン達は全て星座が存在するのじゃ!」
高木社長
「そして、この島からだと全て星座が北西に見えるのじゃよ!」
高木社長
「つまりこの島の北西の空に何かあるに違いないという事じゃ!」
高木社長
「つまりこの島の北西の空に何かあるに【ドゴオォン!!】なんじゃぁ!?」
松田亜利沙
オーキド博士の言葉は、外から聞こえた爆発音にかき消されてしまいました。
松田亜利沙
「博士はここで待っていて下さい!ピカチュウちゃん、行きますよ!!」
松田亜利沙
博士に言うと、ありさとピカチュウちゃんは研究所の外へと駆け出しました!
松田亜利沙
半ば体当たり気味に扉を開けて、外に出ます。そこに居たのは…!?
松田亜利沙
「く、黒井社長!?いったい何を…そのポケモンちゃんは?」
松田亜利沙
二匹の、大きな鳥ポケモンを従えた黒井社長が、そこに立っていたのでした。
(台詞数: 45)