松田亜利沙
(美也ちゃんのバラエティ番組終了から2週間が経ちました)
松田亜利沙
(あれ以降、美也ちゃんにはお仕事が全く入ってこないので、ずっとレッスンをしています)
松田亜利沙
今日も美也ちゃん、レッスンルームでしょうか…あれ?この声は…
松田亜利沙
?「…ぐすっ…うっ…ううっ…」
松田亜利沙
(美也ちゃん…泣いている?)
松田亜利沙
美也「…まだ…このくらいへっちゃらです…ぐすっ…まだ頑張れます…」
松田亜利沙
美也「私は…すごいアイドルになるんだから…アイドルは笑顔じゃないと…ぐすっ…」
松田亜利沙
(あんなに泣き腫らしているのに、無理にでも笑顔を作って…)
松田亜利沙
(アイドルちゃんの世界が厳しいのはわかっています…)
松田亜利沙
(これまでたくさんのアイドルちゃんが、トップに立てないまま引退してきました)
松田亜利沙
(努力したところで上にいけるとは限らない。無駄に終わることの方が多い…でも!)
松田亜利沙
(あんなに努力をしている人が、輝きたいと願う人が、アイドルでいようとしている人が)
松田亜利沙
(こんなところで終わるなんて、そんなの嫌です!!)
松田亜利沙
社長!!
高木社長
ど、どうしたんだね松田君!?
音無小鳥
亜利沙ちゃん、急にやってきてどうしたの!?
松田亜利沙
折り入って、社長に相談があってしました!!
高木社長
…その表情から察するに、深刻な話なんだね?
松田亜利沙
はい!!
高木社長
わかった。そこに座りなさい
音無小鳥
私、お茶を淹れますね
高木社長
それで、話というのは?
松田亜利沙
実は…………
高木社長
ふむ、君の言いたいことはわかった
高木社長
だが、それで宮尾君が本当に救われるのか?
高木社長
確かに宮尾美也というアイドルは、未だその輝きを見せてはいない
高木社長
君なら、その輝きを見出せるというのかね?
松田亜利沙
できます!確かにありさは未熟者ですが、アイドルちゃんの輝きは絶対に見逃しません!
高木社長
そうか….だが、君だってわかるはずだ
高木社長
アイドルとして輝けるチャンスは誰にでもあるわけではない…それは君だって同じだ
松田亜利沙
ありさも…?
高木社長
アイドルになることもできない子もいる中、君はうちの大切なアイドルとしてここにいる
高木社長
君の選択は、君がアイドルとして輝ける未来を潰すかもしれないのだよ?
音無小鳥
亜利沙ちゃん。アイドルが好きなら、よく考えた方がいいわ
松田亜利沙
アイドル…そうですね。ありさはアイドルちゃんが好きです…
松田亜利沙
だから、誰よりもアイドルちゃんである美也ちゃんの、悲しい顔は見たくないんです!!
松田亜利沙
お願いします!!社長!!
高木社長
……1年だ
松田亜利沙
えっ
高木社長
君の熱意、しかと感じた!1年間の君の働きを見て、それから判断を下すことにする!
松田亜利沙
あ、ありがとうございます!
高木社長
礼を言うのはまだ早いが、頑張りたまえよ、松田君!
松田亜利沙
はい!松田亜利沙、頑張ります!
高木社長
ふふふ、久しぶりに良いものを見せてもらった。若い頃を思い出すねぇ
音無小鳥
亜利沙ちゃん…私も応援するわ!
松田亜利沙
(美也ちゃん、待っててください!ありさは必ず帰ってきます!)
(台詞数: 46)