松田亜利沙
パパ、おはようございます☆
黒井社長
父:「おはよう。日曜の朝なのに元気だな。これからアイドルの仕事か?」
松田亜利沙
そうなんです!小さな会場で営業なんですけど、ありさも歌うんです♪
黒井社長
父:「勢いあまって、他の人に迷惑かけないようにな」
松田亜利沙
わ、わかってますよぉ……
黒井社長
父:「そうだ。お前今日 誕生日だろ。これはパパからのプレゼントだ」
松田亜利沙
ありさの誕生日、覚えてたんですか!ありがとう♪なにかな~?
松田亜利沙
これは……、リコッタと灼熱少女のライブBD!しかも3店舗特典つき!
松田亜利沙
ありがとうパパ!あとで一緒に見ましょう!
黒井社長
父:「お前の晴れ舞台、パパも見たいからね。お前が帰ってきてからにするか」
松田亜利沙
………
松田亜利沙
………ねぇパパ
黒井社長
父:「なんだい?」
松田亜利沙
パパとママは、どうしてありさを「亜利沙」って名付けたんですか?
黒井社長
父:「ふむ……」
黒井社長
父:「お前は、自分の名前をどう思ってるんだ?」
松田亜利沙
ん~……、
松田亜利沙
ごめんなさい。実はあまり好きじゃないかも……
松田亜利沙
昔、クラスの男の子に「ありさの『亜』はお墓の意味がある」っていじられた事があって……
黒井社長
父:「そ、そうなのか……。もちろん、そんな意味を付けたんじゃないぞ」
黒井社長
父:「お前が生まれる前、名前は『ありさ』にしようとママと決めていたんだ」
黒井社長
父:「ただ、どういう漢字にするか決まらなくて、名付け辞典とにらめっこし続け、」
黒井社長
父:「その中で、ママと一緒に決まったのが『亜利沙』」
黒井社長
父:「『亜』は次ぐ・表面に出ず下になる・主たるものの下になる」
黒井社長
父:「『利』はすらりと刃が通り鋭い・すらりと運ぶ」
黒井社長
父:「『沙』は細かい物を水に入れて洗い、悪いものを捨て去り良いものを運ぶ」
黒井社長
父:「亜利沙には、物事の善悪が分かり、豊かさや幸運を恵まれるように。そして、」
黒井社長
父:「一番にならなくてもいいから、元気いっぱいに育って欲しいと祈りをこめて名付けたのさ」
松田亜利沙
ありさの名前って、そういう意味があったんですね
松田亜利沙
……ありさ、その名前のようになっているでしょうか?
黒井社長
父:「もちろんさ!好きなモノに対しては、ありすぎってほど活力がみなぎってるからな」
黒井社長
父:「……正直、お前がアイドルになると言ったときは不安もあったけど、」
黒井社長
父:「同時にこの子にとって、天職になるだろう。って思ったよ」
黒井社長
父:「現に、アイドルの仕事に出掛けるお前の笑顔を見れば、充実してるんだなってわかるさ」
松田亜利沙
やはは……
黒井社長
父:「だから お前がこうと決めた道には、しっかり進んでほしい」
黒井社長
父:「パパはいつだって応援しているからな、亜利沙!」
松田亜利沙
パパ………
松田亜利沙
パパ………ありがとっ♪
黒井社長
父:「おっと、そろそろ行かなくてもいいのか?」
松田亜利沙
ハッ!?やぁ~んっ、遅刻しちゃうよ~!
松田亜利沙
行ってきます!今日も、アイドルパワー全開で行きますよぉ~!
黒井社長
父:「行ってらっしゃい……」
黒井社長
父:(亜利沙、お前の『亜』の文字なんだがな)
黒井社長
父:(いきなり1番にならないように、敢えて付けたんだ)
黒井社長
父:(色んな経験を積んで、いつか1番になるように。とな)
黒井社長
父:(お前なら、必ずトップアイドルになれる。頑張れ、亜利沙!)
黒井社長
父:「さて……、」
黒井社長
父:「そのためにも特典目当てで買った2つ目のBLを、部下に貸して布教しないとな」
黒井社長
父:「むっふっふ~♪」
(台詞数: 50)