矢吹可奈
コンコン…失礼しまーす。
松田亜利沙
よく来たね。矢吹可奈くん。
矢吹可奈
あの…わたしは何故呼ばれたのでしょう。亜利沙会長。
矢吹可奈
天海会の全体会議は明日だったはずですけど…。
松田亜利沙
それは──副会長の可憐ちゃんから…
篠宮可憐
はい、会長。
篠宮可憐
矢吹可奈さん。あなたは”天海会“に所属していながら…
篠宮可憐
実は──如月派の幹部でもありますね?
矢吹可奈
えっ…そ、そんなことあるわけないですよ…
矢吹可奈
私は春香さん一筋です!
矢吹可奈
…ま、まあ千早さんの歌にも憧れていますけど…
篠宮可憐
…………会長。
松田亜利沙
うむ。もう一度聞きますよ。可奈ちゃんは如月派の集まりに参加していますね?
矢吹可奈
し、していません…。
松田亜利沙
……可憐ちゃん。頼みますよ。
篠宮可憐
はい、亜利沙会長。失礼しますね、可奈ちゃん。スッ…クンクン、クンクン。
矢吹可奈
な、何をやってるんですか!?
松田亜利沙
ふっふっふっ。匂いフェチの可憐ちゃんは人の匂いを嗅ぐだけでウソつきかどうか分かるのです!
矢吹可奈
そんな…まさか!?
篠宮可憐
クンクン…クンクン…
松田亜利沙
可奈ちゃん。この”天海会”の掟は覚えていますか?
矢吹可奈
そ、それは『春香さんを崇め奉り、天海会以外の如何なる集団にも属すること勿れ』です…
松田亜利沙
その通りです。
矢吹可奈
で、でも…亜利沙会長だって…
松田亜利沙
確かに亜利沙は全てのアイドルちゃんたちを愛していますが…
松田亜利沙
最も愛し尊敬するのは春香さんです。
松田亜利沙
だからこそ、この”天海会“にか所属していないですし、会長をやっているのです。
矢吹可奈
うう…
松田亜利沙
ところで可憐ちゃん。可奈ちゃんの匂いはどうですか?
篠宮可憐
はい。可奈ちゃんはとっても甘くてお菓子のような匂いがするのですが…
篠宮可憐
先程の会長との会話あたりから、少し汗の匂いが漂ってきまして…
松田亜利沙
ふむふむ。つまり…
篠宮可憐
───ダウトォォォ…です。
松田亜利沙
結果が出たようですよ。可奈ちゃん。
矢吹可奈
うう……すみませんでした。
矢吹可奈
私、春香さんのことは大好きです…
矢吹可奈
けど、千早さんの歌への憧れの気持ちも強くて…
松田亜利沙
確かに。亜利沙も初めて生で“蒼い鳥”を聴いたときは涙してしまいました。
矢吹可奈
はい…ホントにごめんなさい。
矢吹可奈
私…“天海会”を退会します。
松田亜利沙
その必要はないですよ、可奈ちゃん。
矢吹可奈
えっ?ホントですか?
篠宮可憐
ええ。その代わり罰は受けてもらいます。
矢吹可奈
罰…ですか?
篠宮可憐
はい。可奈ちゃん…これを飲んでください。
矢吹可奈
な、なんですか、これ?なんかすごい色してるし…ヘンな匂いがする
松田亜利沙
それはですね…可憐ちゃんがブレンドした名付けて“可憐汁”です!
矢吹可奈
か、可憐汁!?
篠宮可憐
ふふっ。ベースは普通のお茶ですが…香りの方はプロデューサーさんと社長さんの靴下の匂いを…
矢吹可奈
いやぁぁぁぁ!
(台詞数: 50)