松田亜利沙
……で、いきなりありさをファミレスに連れ出したのは、どうしてでしょうか、奈緒さん……
横山奈緒
……ここだけの話にしてほしいことが有ってな。早い話、相談に乗ってほしいんや。
松田亜利沙
……意外です。ありさ、あんまり相談話を持ちかけられたことないのに。
横山奈緒
まあ、亜利沙にしかできへん話やから……
横山奈緒
まあ、亜利沙にしかできへん話やから……実は今度IMCのリーダーやるんや。
横山奈緒
で、プロデューサーさんから、メンバー選びは私の意見も聞くって言われてな。どうしたもんかと。
松田亜利沙
あ、それはつまり、過去のIMCユニットについて考察してほしいってことですか。
横山奈緒
そういうこと!何しろ、出る以上負けるわけにはいかへんからな!ベストな布陣をせんと。
松田亜利沙
初回優勝したのは、静香ちゃん・エミリーちゃん・真美ちゃんのトリオですね。
松田亜利沙
プロデューサーさんも手探りだったので、歌唱力・ダンス・抜き打ちでのアピール力という点で……
松田亜利沙
とにかく、「穴」が無い組み合わせを考えたみたいです。
横山奈緒
そう言われると、バランス良いっちゅうか、適応性が高そうな感じやなあ。
松田亜利沙
ありさは、このユニットは「竜宮小町」を想定したのかもと考えてます。
松田亜利沙
綺麗系お嬢様の静香ちゃん、可愛い系お嬢様のエミリーちゃん。そして、真美ちゃん。
松田亜利沙
この話を伊織ちゃんに言ったら、『私とあずさ、どっちが可愛い系なのかしら?』って切り返しが。
横山奈緒
まあ伊織も、可愛いと言われたいか綺麗と言われたいか微妙なお年頃なんやろ。
横山奈緒
でもあのとき、もう1ユニット出てたな。風花さん・麗花さん・恵美で。
松田亜利沙
セクシーアピールに積極的な恵美ちゃん、嫌と言えない風花さん、あんまり考えてない麗花ちゃん。
松田亜利沙
有る意味、殺傷能力の非常に高いキケン性に賭けた、尖った組み合わせです。
松田亜利沙
第2回は、真さんと歩ちゃんの、至高のダンスユニットです。前回と一転、一点突破型ですね。
横山奈緒
私もダンスは得意やけど……あれは次元が違うわ。追いつけんと思うで。
松田亜利沙
で、もう1ユニットは、ひなたちゃんと育ちゃんの、健気ユニット。
松田亜利沙
つまりこの回の裏テーマは、クール&アダルトと、ハートウォーミング&キュートの対比構造です。
横山奈緒
審査員やお客さんがどういう嗜好の人が多いか分からへんからな。そういう意味で両面抑えたと。
松田亜利沙
第3回は、キュートなメンバーが多いイメージですが、「意外なマッチング」という印象ですね。
松田亜利沙
桃子ちゃんもロコちゃんも、よく言えば華やか、悪く言えばアクの強いアイドルちゃんですが……
松田亜利沙
調和すると、こんなに魅力的だと世に知らしめた好例ですね!
横山奈緒
普段はほんわかペースのエレナとやよいも、ステージではクールに決めて、これも意外やったな。
松田亜利沙
そして第4回は、仲良しユニットでの参戦でした。
松田亜利沙
アクティブ姉妹の環ちゃん・海美ちゃん。潜在能力最高の可憐ちゃんと活力を与える春香ちゃん。
横山奈緒
どっちも、レッスンから楽しそうに取り組んどったなあ……ああいう空気は良いなあ。
松田亜利沙
第5回からは、うちの事務所からは1ユニットだけ参加です……ちょっと勝ち過ぎたみたいで。
横山奈緒
ノリの軽いのり子と、流されやすい風花さんがメンバーで大丈夫か思うてしもうたけど……
松田亜利沙
それを優勝に導いたのは、伊織ちゃんだからこそかもですね!さすが天性のリーダーです。
横山奈緒
……私、ユニットリーダーやりこなせるのかな。不安になるで。
松田亜利沙
でも、第6回は、むしろジュリアちゃんが支えられるユニットでしたよ?
横山奈緒
あれは、プリンセスの共演とか「大会テーマ」が設定されとったんやな。苦戦したやろ。
松田亜利沙
だからこそ、ステージアピール力は最強格のジュリアちゃんに……
松田亜利沙
独自の世界観が大会テーマにマッチした貴音さん、落ち着きと視野の広さが光る瑞希さんなんです。
横山奈緒
……
横山奈緒
……うーん。話を聞けば聞くほど、私はどんなユニットを目指せばいいか分からんくなりそうや。
松田亜利沙
あえて言うなら、目指すべきは「リーダーアイドルちゃんの強みを伸ばす」こと、でしょうか。
横山奈緒
つまり、『自分の強み、自分の良さ』を探すのが、第一歩っちゅうわけか。
横山奈緒
よっしゃ!それじゃあ私、まずは自分の良いトコ探しするわ。今日はおおきにな!
松田亜利沙
いえいえ、ありさでよければ、力になりますよ。
松田亜利沙
……
松田亜利沙
急に呼び出されてビクッとしちゃいました……あの事とかあれの事がバレたんじゃなさそうですね。
(台詞数: 47)