松田亜利沙
『それは、村のはずれにある おじいさんの家に、突然見なれない木が生えた時のことでした。』
松田亜利沙
『この家に住んでいるウサギさんが、いつものように朝ごはんのキャベツを、』
松田亜利沙
『おじいさんの畑からいただいておりますと、』
松田亜利沙
『なにやら「ドドン!」と大きな音が聞こえました。』
松田亜利沙
なんでしょう、あの音は?鳥さんの巣の方から聞こえてきましたよ。
松田亜利沙
『ウサギさんは、急いで音のした方に行ってみると、』
北上麗花
まぁ、なんてことでしょう!
松田亜利沙
『と、鳥さんが、巣を覗きこんで騒いでいます。』
松田亜利沙
鳥さん、「ドドン!」と大きな音が聞こえましたが、どうなされました?
北上麗花
まぁ、ウサギさん。これを見てください。
松田亜利沙
『ウサギさんが巣を覗いてみると、』
松田亜利沙
『小さな鳥の巣がいっぱいになるほど、大きなたまごが1つ、朝日に輝いておました。』
松田亜利沙
これはこれは、なんともご立派なたまごがお生まれで!おめでとうございます!
松田亜利沙
『ウサギさんは、常日頃から街から引っ越してきた この美しい鳥さんは、』
松田亜利沙
『ただものではない、と思っておりましたので、大きなたまごに、すっかり関心してしまいました』
松田亜利沙
さすが、街の小鳥さんは、たまごもたいそう素敵でいらっしゃいます☆
北上麗花
そうですよ～。世の中に、これ以上素敵なたまごなんかあろうはずありませんわ。
北上麗花
だってこのたまごは、「天使様のたまご」なんですから。
松田亜利沙
て、天使様のたまごですって!?
松田亜利沙
『嬉しそうに言う鳥さん言葉に、ウサギさんはビックリ仰天です。』
北上麗花
そうですよ。だって私、今までずぅっと天使様にたまごを授けてくださるように、
北上麗花
毎日おてんと様お祈りしていたのですもの。
北上麗花
今朝も、お屋根のてっぺんで、「どうか、たまごをお願いします」と、お祈りしてたらね、
北上麗花
急に「ドドン!」と、音がしたので慌てて巣に戻ってみたら、
北上麗花
この通り、立派なたまごが授かっていた。と言うわけです。
北上麗花
あぁ…。とうとう天使様がたまごをくださったのですよ!
松田亜利沙
『鳥さんの幸せそうな様子を見て、ウサギさんも嬉しくなりました。』
松田亜利沙
鳥さん、本当におめでとうございます!
松田亜利沙
私も、このように素敵なたまごを拝見できて、とても幸せです♪
松田亜利沙
それでは、1つお祝いをさせていただきます。
松田亜利沙
いや、大した物は用意できませんが、心ばかりのお祝いの品でも、持ってきます。
松田亜利沙
『と言って、ウサギさんは出かけていきました。』
松田亜利沙
『その2に続く!』
(台詞数: 33)