幸せの言葉(亜利沙誕生記念)
BGM
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脚本家
Kozzy
投稿日時
2014-06-07 03:19:43

脚本家コメント
亜利沙はぴば!
ちょっぴり乙女な亜利沙のお話です。

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松田亜利沙
「じゃあまたね、亜利沙。今度出るCD、絶対買うから!」
松田亜利沙
「ありがとっ、絶対に絶対だよ!またね~♪」
松田亜利沙
私、松田亜利沙は本日誕生日で、社長さんと律子さんの計らいで丸一日オフをいただいた。
松田亜利沙
それを聞いた中学以来の私の友人が、私を誘って今まで一緒に遊んでいた。
松田亜利沙
「アイドル好きなだけのあなたが、トップアイドルになるなんて無理よ!」
松田亜利沙
私がアイドルを目指すと言った時、友人は猛反対したが、私はそれを押し切ってアイドルになった。
松田亜利沙
努力の甲斐あって、私はアイドルの道を順調に進んでいる。
松田亜利沙
反対していた友人も、今では私を認めてくれて、ファンの1人になって応援してもらっている。
松田亜利沙
こんなに嬉しいことはないですよ♪
松田亜利沙
「さて、ありさの誕生日はそろそろ終わっちゃいますね~。」
松田亜利沙
時刻は午後9時。そろそろ家に帰ろうかと思った時、携帯電話が鳴る。
松田亜利沙
「うおぉぉ!?こ、これは…」
松田亜利沙
「やぁ~ん☆春香さんからの誕生日メールですよ~!これは永久保存モノです!むふふっ♪」
松田亜利沙
春香さんだけではない。この日だけでも同じお仕事を受けることが多いエミリーちゃんや、
松田亜利沙
まつりちゃんや未来ちゃん。多くのアイドルちゃんから誕生日メールや電話をいただいた。
松田亜利沙
アイドルになったことで、憧れの存在だったアイドルちゃんは、今では仲間という存在になった。
松田亜利沙
友人から、そして憧れであったアイドルちゃんに祝福される幸せ。
松田亜利沙
今まで生きてきた中で一番嬉しい日と言ってもいい♪
松田亜利沙
でも、
松田亜利沙
でも、なんでだろう。
松田亜利沙
どうして寂しい気持ちになっているのだろう……。
松田亜利沙
まるでジグソーパズルがあと1ピースで完成するのに、それが見つからないような気持ちだ。
松田亜利沙
原因はすぐわかった。
松田亜利沙
私をアイドルとして育ててくれて、一番近くで見守ってくれて、
松田亜利沙
なにより私にとって大切な人から、お祝いの言葉を聞いていないからだ。
松田亜利沙
私は携帯電話の待ち受け画面を見る。
松田亜利沙
実はこの待ち受け画面は、誰にも見せたことがない。
松田亜利沙
アイドルちゃんでも有名人でもない、ごく普通の人。
松田亜利沙
「記念撮影」と言って紛れ、ようやく撮れた写真が私の待ち受け画面だ。
松田亜利沙
「もう……、どうして連絡してくれないのですか!?」
松田亜利沙
待ち受け画面の人に向かって、私は悪態をつけていた。
松田亜利沙
私って、こんなにワガママな性格だったっけ?自分でも今の行動に驚いていた。
松田亜利沙
聞きたい。
松田亜利沙
聞きたい。あの人の声が…。
松田亜利沙
無意識に指が、その人の携帯電話にかけようとしていたその時、
松田亜利沙
突然、私の携帯電話が鳴りだした。
松田亜利沙
突然の事で驚いて携帯を落としそうになったが、持ち直して画面から発信者見てみる。
松田亜利沙
……あの人からだ。私はドキドキしながら電話に出る。
松田亜利沙
電話の向こうから私に対して『遅くなってゴメン!』と、謝っている言葉が耳に入ってくる。
松田亜利沙
そして聞こえてきた。
松田亜利沙
ずっと聞きたかった人からの言葉。
松田亜利沙
『亜利沙、誕生日おめでとう。』
松田亜利沙
「……もう、遅いですよっ!」
松田亜利沙
気が付くと、私は大粒の涙を流していた。今の気持ちは考えなくてもわかる。
松田亜利沙
「でも…、ありがとうございます!………さん♪」
松田亜利沙
「ありさは、みんなに祝ってもらえて幸せです☆」

(台詞数: 46)