エミリー
(仕掛け人さまと小鳥様が外出中なので、留守番を任されているエミリーです。)
エミリー
(このまま待つのもなんですので、事務所のお掃除をいたしましょう♪)
エミリー
♪～♪～
エミリー
(……あら?床になにか落ちてます。)
エミリー
(女性の写真…。しかも樹脂(ラミネート)加工までしてあります。)
エミリー
(ここに所属している方ではなさそうですけど、綺麗な方ですね。)
松田亜利沙
(バ――――ン!!!)
エミリー
きゃっ!?あ、亜利沙さん。突然事務所の扉を強く開けるなんて、びっくr
松田亜利沙
どこ!?どこ!?どこ!?どこですか!?ない!ない!
松田亜利沙
なぁ～い……
エミリー
あ、亜利沙さん、落ち着いてください。いったい何を探しているのですか?
松田亜利沙
え"みりぃぃちゃぁああん!事務所に女性の写真が落ちてませんでしたかぁぁああ?
エミリー
ひょっとして、これでしょうか?
松田亜利沙
それです!それです!あってよかったですよぉ!
松田亜利沙
うええぇぇ……、エミリーちゃんは命の恩人ですぅ。
エミリー
そんな大げさな…。
エミリー
でも、よほど大切にしてる写真なのですね。
松田亜利沙
そうですね。この人はありさの原点と言ってもいい人なんです。
エミリー
と、言いますと?
松田亜利沙
この人は、ありさが初めてアイドルちゃんのファンになった人なのです!
松田亜利沙
まだ街頭で小さなライブをしていた頃に、ありさはその人を見かけまして、
松田亜利沙
立ち止まって歌を聞いてくれる人はほとんどいませんでしたけど、ありさには輝いて見えたんですよ
松田亜利沙
それを機に、ファンレターを送ったり、街頭ライブがあると知ったら必ず行ってました。
松田亜利沙
しばらくしてテレビの出演や人気が出てきて、街頭で行うことが少なくなっちゃったんですけど、
松田亜利沙
ありさの目に狂いはなかったと思ったのと同時に、色んなアイドルちゃんが気になり出して。
松田亜利沙
そして、もしありさがアイドルになったなら…!っと思って、今に至るって感じなのですよ。
エミリー
その方は亜利沙さんを導いてくれた、運命の方だったのかもしれませんね♪
松田亜利沙
やぁーん♪そんな事言われると、その気になっちゃいますよー☆
松田亜利沙
…でも、ありさがアイドルちゃんになってからも、その人とまだ会ってませんけどね。
松田亜利沙
そういうエミリーちゃんは、アイドルちゃんをやろうとした原点ってあるのですか?
エミリー
う～ん……大和撫子としてではなく、日本好きになったきっかけならありますよ。
松田亜利沙
どんなのですか!?
エミリー
これです。今日はたまたま持っていたのですが。
松田亜利沙
これは…、ピンクッション?
エミリー
幼い頃、父が日本からのお土産でいただいたものです。
エミリー
針刺し(ピンクッション)は英国にもあるのですが、
エミリー
この針刺しは木の土台があることで、針を刺しておくにはすごく安定するんですよ。
エミリー
なによりも、布地の模様が気に入ってまして♪
松田亜利沙
わぁ、よく見ると刺繍で蝶の文様が施されてるんですね。……すごい。
エミリー
「遊佐刺し子」と言うらしいです。
エミリー
それをひと目見てから、本来の使い方をするのはもったいないと思って、
エミリー
部屋でずっと眺めていた記憶があります…。
松田亜利沙
その姿、なんか想像出来ちゃいますね♪
エミリー
日本からすれば伝統や古い技術なのでしょうけど、私にとっては斬新な技術でして、
エミリー
一体日本はどういう国なんだろうと思ったのが、私が大和撫子になろうと思ったきっかけです。
松田亜利沙
なるほどー。全然違ったきっかけでも、アイドルちゃんになるという目的は一緒なんですねー。
エミリー
そうですね。縁とは不思議なものです。
松田亜利沙
ありさ、もし挫折しそうになった時は、今日のことを思い出すのです!
エミリー
『初心、忘るべからず』ですね。がんばりましょう。
松田亜利沙
よ～し、がんばってトップアイドルちゃんになるぞー!
(台詞数: 50)