
高坂海美
……。【モゾモゾ】

高坂海美
……!【ソワソワ】

高坂海美
あーもーっ!落ち着かないーっ!!

宮尾美也
どうしたんですか、海美ちゃん?

高坂海美
今、必要以上にレッスンしちゃダメって言われてるでしょ?

宮尾美也
そうですね~。

高坂海美
それで、レッスンじゃなくって自主練ならいいんじゃないかって、ランニングしようと思ったの。

高坂海美
で、いざ準備が終わって走り出そうと家を出たんだけどね。

大神環
うんうん。

宮尾美也
おや、環ちゃんいらっしゃい~。

高坂海美
そしたら家のそばに記者の人が何人かいたんだよ。

大神環
あー、たまきもそうだったぞ。だからここまで来るのに送れちゃって…。

宮尾美也
そうだったんですか~。二人とも大変だったんですね…。【オリオリ】

高坂海美
まあ、全力で振り切っちゃったんだけどね。こう、『ボンバアアアアアア!!』って感じで。

大神環
たまきも、しつこかったから色んなとこ通って来たぞ。

宮尾美也
だから頭に葉っぱが乗っかってるんですね~。動かないでください、環ちゃん。【ヒョイッ】

大神環
ありがと、みや。くふふっ。

宮尾美也
いえいえ、お安い御用ですよ~。【オリオリ】

高坂海美
…美也はさっきから、折り紙で何を作ってるの?

宮尾美也
これですか?これは千羽鶴を折ってるんですよ~。

大神環
せんば…づる?

宮尾美也
はい~。恵美ちゃんのいち早い快復を祈って、折り鶴を折ってるんです。

宮尾美也
お二人もどうですか~?

大神環
折り鶴!たまき、ばあちゃんに教えてもらって折り紙は得意なんだぞ!!

高坂海美
私は…ちょっと遠慮しようかな。あんまりこういうの得意じゃないし。

大神環
えーっ。うみみもやろうよー!めぐみのためなんだよ?

高坂海美
だって、ほら…絶対不格好な折り鶴になっちゃうもん。

宮尾美也
不格好でもいいんですよ~。早く治ってほしい、っていう気持ちが籠っていればそれでいいんです。

高坂海美
…それじゃ美也。折り方教えてよ。めぐみーが少しでも早く治ってほしいからさ。

宮尾美也
お任せあれ~。それじゃ一枚、折り紙を用意しますね~。【イソイソ】

宮尾美也
まずは、この角とこの角を合わせて…。

高坂海美
えっと…こんな感じかな?

宮尾美也
おお~。筋がいいですね~。次は、こことここを合わせますよ。そしたらここを開いて~。

高坂海美
……。

高坂海美
……。

高坂海美
折れたーっ!!

大神環
たまきも2羽めがおれたぞーっ!!

宮尾美也
ふふっ。二人とも綺麗に折れてますね~。

宮尾美也
この調子で、あと900羽折りますよ~。

高坂海美
…きゅうひゃく?

宮尾美也
はい~。だって、千羽鶴ですから~。

宮尾美也
私、朝早く起きてから空いてる時間、ず~っと折ってるんですよ~。【ミヤミヤ】

高坂海美
そんな数折れない…っていうか美也、いつから折ってたの?

宮尾美也
そうですね~。授業以外は全部折り鶴してましたから~…。

宮尾美也
おや?いつから寝ていないんでしたっけ~?そういえばお日様が昇るのを見たような…?

高坂海美
と、とりあえず寝よう美也!環も仮眠室に連れて行くの手伝って!!

大神環
わ、分かったぞ!!

宮尾美也
ですが、あと900羽折らなければ…。

高坂海美
美也まで倒れちゃ意味ないでしょ!ね、だからお休み、美也!!

宮尾美也
む~ん…はい~…。
(台詞数: 50)