周防桃子
えっと、船着場は……たしか海美さんもそこにいるはず……。
高坂海美
おーい、育りーん! ももちーん! こっちだよ〜!
中谷育
あっ、海美さん! おまたせー!
高坂海美
お疲れさま。ももちんからちゃんと合格もらった?
中谷育
うん! ちゃんと認めてもらったよ! これでまた一歩せいちょう出来たかも! ね、桃子ちゃん?
周防桃子
まだ一歩だけどね……。それよりも海美さん、全身ずぶ濡れだけど何やってたの?
高坂海美
あ、そうそう! 育りんとももちんが戻るまでたっぷり時間あったからさ……、
高坂海美
ムロタウンの外周を100周走ってから腹筋背筋を100回ずつやって、洞窟の外壁を登って……、
高坂海美
その後に実家付近の105ばんすいどうまで泳いで往復してきた! あー、すっきりした♪
周防桃子
バケモノかアンタは……。
高坂海美
それじゃ、町のみんなに軽くあいさつしてから、出発に向けて準備しよっか。
中谷育
町のみんな……?
中谷育
町民A「君達、冒険をしてるんだってね? いやー、僕も若い頃はあちこちに行ったもんで……。」
中谷育
町民B「いいなぁ。わたしもおねえちゃんたちみたいにぼうけんしたいな〜。」
中谷育
町民C「アイマス さいこう! アイマス さいこう! アイマス さいこう! アイマ(ry」
高坂海美
みんな、育りんとももちんの門出を祝いたいみたいでさ、見送りに来てくれたんだよね。
中谷育
町長「ウチは小さい町での、噂話や流行が楽しみの一環じゃて。」
中谷育
町長「また来たくなったら、いつでも歓迎するからの。身体には気を付けるんじゃぞ。」
中谷育
うん! ありがとう! それから、町のみんなも!
周防桃子
桃子からも……短い間でしたが、お世話になりました。
高坂海美
それじゃ、行こっか。みんな、お見送りありがとね! では、出発しんこー!《ブロロロロ…》
中谷育
……ふぅ、とりあえずひと息ついて……。
周防桃子
……ねぇ、育。ちょっと聞いていい?
中谷育
……? 急にどうしたの、桃子ちゃん?
周防桃子
ジム戦でワカシャモが復活する直前に言ったことだけど……本当に何も覚えてないの?
中谷育
……あ、うん……。あの時、何とかしなきゃってあたまがいっぱいで……。なにも……。
周防桃子
(……つまり、無自覚で放った言葉が偶発的にワカシャモの心に届いたってこと……?)
周防桃子
(いや、そんなはずは……でもあれはただの命令や会話じゃない。もっと深い部分の……、)
周防桃子
(……桃子も噂には聞いたことがあるけど、本当にそんなことがあり得るの……?)
中谷育
……桃子ちゃん、だいじょうぶ?
周防桃子
……あ、うん、ちょっと考えごとをしてただけだよ。
中谷育
そっか。でも、あまり無理はしないでね。でないと桃子ちゃん自身がもたないから……。
周防桃子
育に言われなくたって平気だよ。桃子はプロだから、自己管理くらい出来て当たり前だし。
高坂海美
2人とも、カイナシティのビーチに着いたよ! お疲れさま!
中谷育
うん、おつかれさま! 海美さん、色々とありがとう!
高坂海美
いやいや、これくらいお安い御用だって。それで、どうする? ここで待ってた方がいい?
周防桃子
ううん、桃子達はこの先のキンセツシティの方に行くから、海美さんは戻っていいよ。
高坂海美
そっか。……育りん、何かあったらいつでも連絡してね! それじゃ!《ブロロロロ…》
中谷育
うん、わかった! 海美さーん! ばいばーい!
周防桃子
それじゃ、カイナシティへ行こっか。……浜辺にいるトレーナーは戦う気満々みたいだけど。
中谷育
そうみたいだね! でもカイナシティへ行く前に、あそこへ寄ってみたいんだけど……いいかな?
周防桃子
海の家だね。いいよ。ただし、浜辺のトレーナー全員に勝ってからね。
中谷育
わかった! じゃあいってくるね! …あ、そこのうきわちゃん! よかったらわたしと……、
周防桃子
……………。
周防桃子
(……ポケモンとの単純なコミュニケーションなら、熟練のトレーナーであれば誰でも出来る。)
周防桃子
(その中でも天性の才能を持つ一部のトレーナーは、コンディションを把握することも可能。)
周防桃子
(……でも、あれはそんな領域じゃなかった。まるで、心の奥底で対話したかのような……?)
周防桃子
(桃子も色々なトレーナーと会ってきたけど、ポケモンの深層心理が分かる人なんて1人も……。)
周防桃子
(……育、あなたの中に眠る得体の知れない潜在能力は一体……? いや、それよりも……、)
周防桃子
(あなたは一体、何者なの……!?)
(台詞数: 50)