如月千早
……プロデューサー。
如月千早
すみません、いつもこんな時間に来ていただいて……
如月千早
……二人で、お話したかったんです。
如月千早
去年、ホワイトデーの時もこうしてお呼びした事、覚えていますか。
如月千早
いえ、覚えていなくても良いんです覚えてるので。
如月千早
私は、お返しの方法が分からないと言いました。
如月千早
そして、私はプロデューサーに……
如月千早
そして、私はプロデューサーに……
如月千早
そして、私はプロデューサーに……いえ、それはやはり覚えていなくても良いです。
如月千早
あの時歌しか無かった私を、それが間違いだと気づいていた私を。
如月千早
プロデューサー、この一年ほどで、変えられた自信はありますか?
如月千早
……
如月千早
……プロデューサー、私が今プロデューサーに返せる最高のお返しは……
如月千早
歌です。
如月千早
……
如月千早
歌です。
如月千早
あ、そうだったんですか。反応が薄かったので聞こえていないのかと。
如月千早
ただ、あの時の私とは全く違う歌を歌えます。
如月千早
きっと、もっと深く歌うことが出来ます。
如月千早
プロデューサーが居なければ歌えなかった歌は、プロデューサーが産んだ歌です。
如月千早
出来ることなら、この世界にその歌を……
如月千早
いや、それはまた別の機会に広めることにして。
如月千早
……プロデューサー、この世界には、そんな風に誰にも聞かれていない歌がたくさんあるはずです。
如月千早
私はずっと、そんな歌を歌い続けてきました。
如月千早
私はずっと、そんな歌を歌い続けてきました。って、それも前に言いましたっけ。
如月千早
プロデューサーには、聴こえていると信じています。
如月千早
でも、誰にもプロデューサーのような存在が居るわけでは無いですよね。
如月千早
聴かれないまま、消えていく歌がたくさんあるんです。
如月千早
きっと、そこに私が歌う意味があって……
如月千早
私が生きる意味が、やっと出来たんです。
如月千早
……もうひとつ、プロデューサー。
如月千早
私は如月千早として、誰でもなく歌を歌える人間として。
如月千早
何よりも、あなたが産んだ歌として。
如月千早
あなたを失っても、必ず生きていきます。
如月千早
……
如月千早
……ええ、すみません。言葉が悪かったですね。
如月千早
いえ、プロデューサーが近々危ないとか、そんな類いの話は聞いてません。
如月千早
いや危なかったところで知る手だてもありませんが。
如月千早
……そうですね。話を戻します。
如月千早
では、最後に。
如月千早
プロデューサー、私は多くの歌を、多くの人に歌ってきました。
如月千早
勿論、あなたにもです。
如月千早
プロデューサー、歌を聴いてもらうのは、歌を歌う以上に嬉しい事なんですよ。
如月千早
そして、聴いてくれる人がいることも……
如月千早
あなたが産んだ歌を、あなたに歌えることも、感謝しています。
如月千早
……あ、すみません。本当にまとめますね。
如月千早
プロデューサー、去年私はこういいました。私が歌ったその時。
如月千早
今度は、プロデューサーの番ですよ。
如月千早
では、また明日。おやすみなさい。
如月千早
……
(台詞数: 50)