百瀬莉緒
うーむ。もしも、もしもだけども。
百瀬莉緒
プロデューサー君が怒った理由が「私から」そういう事されるのが嫌だったから、だとしたら。
百瀬莉緒
それってつまり、プロデューサー君が私の事を…
百瀬莉緒
…
百瀬莉緒
やったじゃない私!ついにモテ道研究の成果が出たわね!
百瀬莉緒
…まさか。プロデューサーがアイドルに恋だなんてする?いやでも、彼も男なわけだし…
百瀬莉緒
どどど、どうしよう。そもそも私、彼の事は異性として意識したことなんて一度も…
音無小鳥
戻りました。莉緒さん、留守番ありがとうございます、お昼どうぞ…
音無小鳥
あ、プロデューサーさん。おかえりなさい…えっとその。私、仕事がありますので!
音無小鳥
…はあ。
百瀬莉緒
小鳥さん、まだプロデューサー君とまともに話せないわけ?いい加減皆不思議がってるわよ。
音無小鳥
すみません。普通に振舞わなきゃいけないって分かってはいるんですけど…
百瀬莉緒
たく。あのね、あれは私が好き勝手言っただけ。そもそもプロデューサー君はね…
百瀬莉緒
ん、何よプロデューサー君。え、お昼ご飯?いや、まだだけど…一緒に?
百瀬莉緒
…
百瀬莉緒
ご、ごめん!今日は一人で食べてくるから。じゃあね!
百瀬莉緒
…はあ。何か急に意識しちゃったわ、私も小鳥さんに偉そうな事言えないわね。
百瀬莉緒
弱ったわね。そもそもプロデューサー君が私の事ほんとに好きなのかどうかも分かんないのに。
百瀬莉緒
どうしよう。まさか面と向かって「私に惚れてるの?」なんて聞くわけにもいかないし…
高坂海美
あ、莉緒ねぇ。今からお昼?
百瀬莉緒
海美ちゃん、お疲れ様。まあ、一応はその予定ね。
高坂海美
どしたの?えらく元気ないね。
百瀬莉緒
たまにはね。大したことじゃないから大丈夫よ。
高坂海美
何があったか知らないけどさ、悩んでるだけで何もしないって莉緒ねぇらしくないんじゃない?
百瀬莉緒
…らしくない、か。私ってそんなに行き当たりばったりに見える?
高坂海美
あ、ごめん。そういう事じゃなくてさ。その、上手く言えないんだけど。
高坂海美
莉緒ねぇってさ、キツい時とかでもあたしらにあんまりそういうの見せないじゃない。
高坂海美
「セクシーに見えるようにバテなきゃ駄目よね」とか言って。弱味見せないっていうのかな。
高坂海美
ああいうの見てるとあたしもね、とにかく元気な所見せとかなきゃ駄目だなって思えてさ。
百瀬莉緒
…
高坂海美
ごめん、何言いたいか分かんなくなってきた。えっとね、つまりその…
百瀬莉緒
ありがと、海美ちゃん。そうね、どうせ悩むならセクシーに見せなきゃ駄目よね。
高坂海美
おおっ、なんか復活した!セクシーに悩むって意味全然分かんないけど。
百瀬莉緒
(…あれこれ悩むだけってのは私らしくない、か。確かにそうよね)
百瀬莉緒
惚れさせるのがモテ道よね。こうなったらプロデューサー君を本気で惚れさせてやるんだから!
百瀬莉緒
…小鳥さん、戻ったわよ。プロデューサー君は?
音無小鳥
外回りに行きましたよ。あ、それと莉緒さんにお電話がありました。
百瀬莉緒
私に?誰から?
音無小鳥
さあ。いきなり「ランドセルは赤とピンクどちらにするか聞いておいてくれ」とだけ。
音無小鳥
一体何の事ですか、と聞いたらそれだけ言えば分かるから、と。心当たりあります?
百瀬莉緒
…
百瀬莉緒
それね、このみ姐さんのストーカー。次掛かってきても絶対取り次いじゃ駄目よ?
(台詞数: 42)