『うみ〜ん』の真実
BGM
ココロがかえる場所
脚本家
海鞘♪
投稿日時
2014-10-20 20:33:37

脚本家コメント
ニコル・ボーラス様のお題から…
ここでの海美の歌は、「ホーミー」や「ヨーデル」の様なものと解釈していただければ分かり易いと思います。
初挑戦なんで…これで合ってるのかどうか…(ーー;)

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北沢志保
「海美さん…」
高坂海美
「どうしたの、志保りん?」
北沢志保
「いえ…私が尋ねた、海美さんが快調な時に口にする『うみ〜ん』の説明をするのに何故海岸へ?」
高坂海美
「へへ…志保りんには本当の事を教えてあげようと思って…」
北沢志保
「はあ…でも、可奈付いて来ちゃいましたけど…」
矢吹可奈
「へへっ、来ちゃった♪」
高坂海美
「いいのよ。これから、私が海に向かって唄う歌は多分あなた達には聴こえないと思うけど…」
高坂海美
「そのあと、楽しいことが起こると思うから期待してね♪」
北沢志保
「はあ…、私座ってますね。」
矢吹可奈
「志保ちゃん♪隣イイ?」
北沢志保
「イイわよ。はい、敷物。」
矢吹可奈
「志保ちゃん、ありがとう。」
高坂海美
「じゃあ…始めるね♪」
北沢志保
「お願いします。」
矢吹可奈
ワクワク♪
高坂海美
すぅ……。
北沢志保
…最初は、海美さんが深呼吸をした初めから歌い出したことに気が付きませでした…
高坂海美
……〜〜♪ぅ〜〜〜♪♪…………。
北沢志保
海美さんの唄う歌は、彼女の顔を見ている限りは歌って居るそれと同じなのですが…
高坂海美
〜〜〜……〜…〜♪
北沢志保
私の耳では聴こえるものではありませんでした。…ですが。
高坂海美
……〜♪……〜♪〜〜〜〜……〜♪♪
北沢志保
瞼を閉じると、不思議な事に涙が溢れそうな感情が込み上げて来ました…
高坂海美
〜〜…〜〜♪
北沢志保
丁度、頭の中心か目の裏で音を聴く様な感覚……
高坂海美
〜…………♪
北沢志保
それに慣れてくると、とても心地のイイモノが身体のなかを巡る様に感じられる…
高坂海美
〜〜〜〜〜〜…………。「…ん、はい。おしまい。」
北沢志保
「…あ。」
高坂海美
「どうだった?…って、聴こえなかったよね?この歌、母方のお婆ちゃんから受け継いたの。」
北沢志保
「お婆さん…海女か何かを?」
高坂海美
「そう、海に入る前の挨拶なんだって。海の神様は女だから同性同士失礼の無い様にってね。」
北沢志保
「はぁ…そんな意味が……ん?あれ?水面が騒がしい様ですけどなんですかあれ…」
高坂海美
「…来たみたいね。」
北沢志保
「なんですか?」
高坂海美
「名前は知らないけど…小さな鯨や海豚が私の歌に応えて、遊びに来るみたいなのよ。」
北沢志保
「…凄い…」
高坂海美
「夏ならイイけど、今は寒いしね。もう少し近くで観に行きましょう。」
北沢志保
「そうですね……って、可奈ぁ…」
矢吹可奈
「Zzzz…むにゃ…」
高坂海美
「私の歌を聴くと寝ちゃう子もいるの、志保りんはどうだった?」
北沢志保
「…私は…少し泣きそうに…」
高坂海美
「…そっか……、志保りん、病んでたのね心が。そういう心にはとても癒しになるんだって…」
北沢志保
「…いえ、私は…」
高坂海美
「よかったね志保りん♪うみ〜ん♪の癒し歌が聴けて♪」
北沢志保
「…海美さん…貴重な歌をありがとうございました。」
矢吹可奈
「むにゃ…志保ちゃん…むにゃ…」
高坂海美
「うみ〜ん♪」

(台詞数: 48)