志保達とネズミーランドの白雪姫に入った
BGM
瞳の中のシリウス
脚本家
笹がきゴボウ
投稿日時
2014-07-01 14:49:18

脚本家コメント
志保達とネズミーランド行った系シリーズ第二弾!
白雪姫の冒険、それは子供向けとは言え
要はお化け屋敷、本家の白雪姫は
トロッコに乗って2分位で終わっちゃうので
それじゃガチビビりする志保を描けないなと思い廃線
志保と一緒にホラー体験してみて下さい!

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高坂海美
「け、結構雰囲気出てるよね」
高坂海美
蒸し暑い外から冷房の効いた室内へ急に入ったせいか海美はブルリと体を震わせた。
北沢志保
普段の天真爛漫な様子とは打って変わり弱気な海美、こういうの駄目なんだと志保は内心驚いた
北沢志保
そしてもう一人、入り口をくぐってから志保の左腕にすがりついてプルプル震えている小動物が
矢吹可奈
「し、志保ちゃ~~ん」
矢吹可奈
もう何回目になるか分からない か細い声で友人の名前を呼ぶ。
北沢志保
「可奈、手を繋ぐのは良いけど くっつき過ぎ。歩き難いから」
北沢志保
と、たしなめると離されると思ったのか左腕にかじり付く可奈の力が余計に強くなった。
高坂海美
「しほりんは怖くないの?」
北沢志保
「怖い?ありえないです、こんなの所詮作り物ry」
北沢志保
「怖い?ありえないです、こんなの所詮作り物ry」 \イーッヒッヒッヒ/
北沢志保
仕込まれた音だと分かっていても思わず身体が強張る。皆の手前強がってはいるが志保も耐性は弱い
北沢志保
その様子を見てやれやれと苦笑するプロデューサー、左手を差し伸べ笑いかけると
北沢志保
「何ですかプロデューサー?手?いえ、可奈だけで間に合ってます」
北沢志保
反射的に突き返してから少し後悔した。彼からの優しさに甘えれる心の余裕は今の志保には無い
高坂海美
「ん?どうしたの弟君?」
高坂海美
しばらくして志保の弟と手を繋いで歩いていた海美がしゃがみ込み内緒話に耳を貸す。
高坂海美
「へっ?
高坂海美
「へっ?おしっこ!?」
高坂海美
恥ずかしそうにモジモジする様子から察するに随分我慢していたのだろう。
北沢志保
「はぁ、だからトイレは小まめにって何時も...すみませんプロデューサー私等は入り口に引き」
高坂海美
「しほりん任せて!弟君は私が責任持ってトイレに連れて行くから!」
高坂海美
言うや否や、志保の弟を素早く背負いクラウチングスタートの姿勢を取る海美
北沢志保
「そんな海美さん悪いですかry」
北沢志保
瞬間、海美は両足に溜めた力を解き放ちまるで身体の周りに重力を纏っていないかの様に走り出した
北沢志保
(足が震えてたの、海美さんには気付かれちゃってたのかな?)
北沢志保
遅れて2人の様子を見て来ると走り出すプロデューサー
北沢志保
「え?あ、はい私と可奈は後で追いつきます。」
北沢志保
咄嗟の事につい頷いてしまったが志保はまだ理解していなかった。闇の中2人だけになると言う事を
北沢志保
ーー志保は白雪姫という話が余り好きでは無かった。ネズミの絵本では緩めて描かれているが
北沢志保
他の白雪姫の話は姫の死体を買う王子や女王に焼けた鉄の靴を履かせ処刑する等兎に角不気味だーー
北沢志保
ふいに、視線を感じ辺りを見回す気のせいか誰かに見られている様な....
矢吹可奈
「志保ちゃん?どしたの?早く行かないとプロデューサーさん達に追い付けなくなっちゃうよ?」
北沢志保
「あ、うん....そうね」
北沢志保
変に可奈を不安がらせるのも悪い2人は出口に向かい歩を進め...
北沢志保
突然!生暖かい風が首筋に掛かった気がして勢い良く振り返る。室内の送風とは明らかに違う
北沢志保
人が口から故意に出したような 生ぬるい風。誰か近くにいる...?
北沢志保
耳の奥に心臓があるかの様に鼓動がトクトクと鳴り響く、荒い呼吸音が志保のものだと気付いた
北沢志保
(落ち着こう、これはただのアトラクション。全部作り物)
北沢志保
くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
矢吹可奈
くけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
北沢志保
(こんな笑い方をするキャラクター白雪姫にいた!?)
北沢志保
不意に、背後から固い靴音が聞こえ心臓が跳ね上がる。叫ぼうとするがなぜか声が全く出ない
矢吹可奈
足音がドンドン近付いてくる、2人は足に根でも生えたかの様にその場から動け無くなっていた
北沢志保
背後から何かが志保の肩を鷲掴みにし......
高坂海美
_人人人人人人_ >追い付いたぁ!<  ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄
北沢志保
大きく息を吐きその場にヘナヘナと座り込む可奈と志保、恐怖の余り腰が抜けてしまった。
北沢志保
遅れて来たプロデューサーに助け起こされる。冷や汗をかいていたからか彼の掌が温かく感じた
北沢志保
怖かった?とからかうプロデューサーの手の甲をつねりそのまま服の袖を引っ張り歩き出した
北沢志保
先程までと同じ暗い道ではあるが今はもう少しだけ出口が先にあっても良いかな、と志保は思った。

(台詞数: 50)