中谷育
えっと、確かここがカナズミシティのポケモンジム……だよね?
周防桃子
そうだよ。とりあえず、中へ入ろっか。《ウィーーン…》
黒井社長
??1「……ポケモンジム・カナズミ支部へようこそ。挑戦者の方ですか?」
中谷育
………。うん、そうだけど……。ところで、あなたは?
黒井社長
??1「私はここの受付担当です。対戦手続きなども含めた雑務を請け負っております。」
黒井社長
受付「何かご不明な点がございましたら、遠慮なく私に申して下さい。」
中谷育
うん、わかった。それで、ここのジムリーダー、って人と勝負したいんだけど……。
黒井社長
受付「ジム挑戦の方ですね。ではこちらの用紙に名前をお書きください。」
中谷育
えっと、ここに書けばいいんだね? ………中谷育……っと。書きおわったよ。
黒井社長
受付「はい、確かに受け付けました。では今からジムリーダーに内線で掛け合ってみます。」
黒井社長
受付「幸い、今日は他の挑戦者がいないのですぐに対戦が可能になるかと思われますが……。」
中谷育
うん、わかった。よろしくね。
黒井社長
受付『……お疲れ様です。たった今、ジムの挑戦者がいらしたところなのですが……。』
黒井社長
受付『……はい、すぐにでも準備が可能、ですか。分かりました。では失礼します。』《ガチャ》
黒井社長
受付「ウチのジムリーダー曰く、すぐにでも対戦の準備が可能とのことです。」
周防桃子
だってさ。よかったね、育。
中谷育
うん、そうだね! 早くバトルしたいな!
黒井社長
受付「では挑戦者の中谷育さん、こちらへどうぞ。」
中谷育
わあ……辺り一面、岩ばっかりだね……。それと、その下の地面は砂場になってるね。
黒井社長
受付「この町は元々、岩場を開拓して作られたのです。そしてジムもその一部なのですよ。」
黒井社長
受付「もっとも、ここのジムリーダーは地面タイプの使い手なんですけどね。」
周防桃子
……つまり、相手にとっては文字通りに地の利を活かした戦法に向いたフィールド、ってわけね。
中谷育
そうなんだ。なら気をつけなくちゃだね。
黒井社長
受付「……私の案内はここまでです。ここから先は挑戦者が通る道となっておりますので。」
中谷育
うん、わかった。ありがとね。
周防桃子
あ、それと質問なんだけど……。桃子も育に同伴していいかな?
黒井社長
受付「付き添いのみでバトルに干渉しなければ、一向に構いません。」
周防桃子
ん、分かった。じゃあ行こっか、育。
中谷育
うん! 桃子ちゃんが側にいるだけで安心だよ!
黒井社長
受付「あ、それとこれは私個人としてのアドバイスですが……。」
黒井社長
受付「ウチのジムリーダーは基本人見知りで、一見風格があるように見えないかもしれません。」
黒井社長
受付「しかし勝負が始まると、父親譲りの胆力を以って強気の勝負を仕掛けてきます。」
黒井社長
受付「一般のトレーナーと同じ要領で挑まぬよう、気を引き締めて戦うことをお勧めします。」
中谷育
うん、わかった。アドバイスもありがとね。
周防桃子
……じゃあジムリーダーがいる部屋まで直行しよっか。《スタスタスタ》
中谷育
うん……。《スタスタスタ》
中谷育
……意外だね。建設会社の子なのに、人見知りだなんて……。
周防桃子
そりゃ、建設会社の社長令嬢だからって皆怖い人とは限らないでしょ。勝手に決めつけないの。
中谷育
でもよかった! こわい人とかじゃなくて! わたしでも仲良くなれそうだね!
周防桃子
……あくまで本分は戦って勝つことなのを忘れないようにね。
中谷育
それはわかってるってば、もー。
周防桃子
ほら、ここがジムリーダーのいる部屋だよ。
中谷育
ほんとだ。『ジム挑戦用フィールド』って看板に書いてあるね。
周防桃子
じゃあ、入ろっか。………初めてのジム戦、頑張ってね。
中谷育
……うん、正直に言うとちょっと不安だけど、やるしかないよね。じゃあ、行ってくるよ。
中谷育
……おじゃまします。《ガラガラ》
黒井社長
??2「こ、こんにちは……。あなたが、今回の挑戦者、中谷育さんでよろしいでしょうか……?」
中谷育
うん、そうだけど……。あなたがここのジムリーダーさん?
黒井社長
??2「は、はいぃ……私がここのジムリーダーですぅ。今日は、よろしくお願いします……。」
中谷育
う、うん。こちらこそよろしくね……。
(台詞数: 50)