中谷育
………………………。
高木社長
育母「育……怪我が無くてよかった……! 野生のポケモンに襲われたって聞いたから……。」
中谷育
……………ごめんなさい……。
高木社長
育母「いいのよ……お母さんは育が無事に戻ってきてくれれば何よりだからね……!」
中谷育
……ありがとう、おかあさん。
高木社長
育父「ああそれと、スオウ先生から電話で聞いたよ。ポケモンと旅がしたいんだってね。」
中谷育
うん。……やっぱりおとうさん、育が心配……?
高木社長
育父「それは勿論心配だ。まだ10歳の娘を冒険に送り出そうと思うとな。」
高木社長
育父「だがスオウ先生からお前の熱意や覚悟を聞いた結果、育の自由意思を尊重しようと思う。」
中谷育
えっと、つまり旅に出てもいいの……?
高木社長
育父「ああ。ただし、時々でいいからウチに連絡をよこしてくれ。携帯電話は持ったろう?」
中谷育
うん。分かった! それじゃ、おとうさん、おかあさん、いってきます!
高木社長
育母「行ってらっしゃい。怪我や体調には気をつけるのよ。」
周防桃子
……では桃子もこれで。育さんのことは桃子に任せて下さい。
高木社長
育母「桃子ちゃん。……育のこと、お願いね。」
周防桃子
……はい! 何があっても守り抜きます!
中谷育
それじゃ桃子ちゃん、いこっか!
周防桃子
そうだね。じゃあ町を出よっか。
周防桃子
そうだね。じゃあ町を出よっか。………あっ。
中谷育
どうしたの、桃子ちゃん?
周防桃子
もう一つ、連絡忘れてた……。ちょっと今から電話するね。
中谷育
う、うん。いいけど……。
周防桃子
『……あー、もしもし? 桃子だよ。………うん、そう。今日から1ヶ月くらい空けるから……。』
周防桃子
『………うん、うん。その時はまた………分かった。それじゃ。』
中谷育
桃子ちゃん、誰と電話してたの?
周防桃子
………え? ……あ、えっと……お母さんだよ。
中谷育
そうなんだ。……あれ? それなら電話じゃなくて直接桃子ちゃんの家に行っても……。
周防桃子
………お母さんは今日、家に居ないからね。
中谷育
……そっか、ごめんね。変なこと聞いちゃって。
周防桃子
ううん、いいよ別に。それより早く行こう?
中谷育
うん、そうだね! 冒険の旅へレッツゴー!
周防桃子
………さて、この辺りは草むらが濃いから、野生のポケモンには気を付けなきゃね。
中谷育
そうだね。さっきみたいに突然おそわれたら大変だからね。
周防桃子
………ねえ、育。今度は自分の力だけでポケモンバトルしてみる?
中谷育
………え? 桃子ちゃん、なに言って……。
周防桃子
ポケモントレーナーになりたいのなら、野生のポケモンくらい自力で倒さなきゃ話にならないよ?
中谷育
う、うん……。確かにそうだけど……。
周防桃子
ほらちょうどそこにポチエナがいるでしょ? さっきのとは別の個体みたいだけど。
中谷育
ポチエナ……ちょっとこわいかも……。
周防桃子
危なくなったら桃子も加勢してあげるから、早く行ってきなさい!
中谷育
う、うん……。分かったから急かさないで……。
中谷育
ポチエナ「ガルルルル!!」《ダッ》
中谷育
……!! こっちに気づいて走ってきた! しかもさっきのより強そう……!
中谷育
………………………。
中谷育
……ううん、ここで怯えてたらポケモントレーナーになんてなれないよね……!
周防桃子
うんうん。いい表情になってきたね。その調子だよ♪
中谷育
桃子ちゃん! わたし、いってくる! アチャモ、おねがいね。《ポンッ》
周防桃子
(……さてと、そうは言ったけど、初バトルにしてはちょっとスパルタ気味だったかな?)
周防桃子
(でも育ならこれくらいクリア出来るよね。それじゃ、一部始終を拝見させてもらおうかな♪)
(台詞数: 49)