中谷育
……だから、なんでわたしは旅に出ちゃいけないの!?
高木社長
育母「育、あなたはまだ10歳でしょう? 我が子を旅に出すにはまだ不安でしょうがないのよ。」
中谷育
それがなに!? この近くでも10歳で旅に出た子もいるんだよ! いい加減子供扱いはやめてよ!
高木社長
育父「育……。お母さんはお前のためを思ってだな……。」
中谷育
もういいよ! 荷物はまとめてあるから今からいってくる!
高木社長
育母「あっ、ちょっと待ちなさい! ポケモンも持たずにどこへ行くつもり!?」
中谷育
しらないよ! いってきます!《バタン》
中谷育
……………………。
中谷育
おとうさんもおかあさんも、どうせわたしの気持ちなんて分かってくれないに決まってるよ………。
中谷育
でもこれでやっとあこがれのポケモントレーナーになれる時が来たんだよね! やったー!
中谷育
それじゃあ、夢と希望の旅にむけてしゅっぱつしんこ～!
中谷育
……っとその前にポケモンを一匹連れていかなきゃだね。えーっと……。
中谷育
女の子「育ちゃん、たいへん! 町のはずれで男の人がポケモンにおそわれてるよ!」
中谷育
えっ!? そうなの!? ……どうしよう、こういう時は誰かたすけを呼んで……。
中谷育
……ううん。わたしは一人前のポケモントレーナーになる存在。誰かに頼っちゃダメだよね。
中谷育
わたしがたすけに行くよ! だからその間に人を呼びにいって!
中谷育
女の子「えっ、育ちゃんどこいくの!? そっちはあぶないよ!」
中谷育
だいじょうぶだよ! ここはわたしにまかせて!
中谷育
……えっと、町のはずれは確かこっちで……。ついた!
高木社長
??「たっ、助けてくれぇぇーーーーーっ!!」
高木社長
ポチエナ「ガルルルル…」
中谷育
ほんとだ! 男の人がポケモンにおそわれてる!
中谷育
えっと、どうしたら……。あれ? これはカバン? もしかしてあの男の人のかな?
中谷育
何か使えそうなものは……。これは、モンスターボール?……中にポケモンも入ってるっぽい。
中谷育
……ポケモンなんて持ったことないけど、今はこれしかないよね。
中谷育
おねがい! 出てきて!《ポンッ》
中谷育
アチャモ「チャモ!」
中谷育
えっとこの子は……、確か本では『アチャモ』だったかな?
中谷育
えっとこの子は……、確か本では『アチャモ』だったかな? 絵で見るよりかわいい～♪
中谷育
ポチエナ「ガルルルル…」《ダッ》
中谷育
……ってそんな場合じゃない! 男の人をおそってたポケモンがこっちに気づいて走ってきた……!
中谷育
えっと、えっと……アチャモが使える技は……。
中谷育
えっと、えっと……アチャモが使える技は……。そうだ、アチャモ! ポチエナをひっかいて!
中谷育
アチャモ「チャモ!」《シュッ》
中谷育
ポチエナ「ガッ! ……グルルルル……!」
中谷育
少しはダメージを与えられたけど……。まだ元気はあるみたい。
中谷育
なにか大きくダメージを与えられる技はないかな……。
中谷育
………………
中谷育
………………思いだした!
中谷育
アチャモ! ひのこで攻撃して!
中谷育
(これでいける! ここでポチエナを倒せばわたしも晴れてポケモントレーナーの一人に……)
中谷育
アチャモ「………………?」
中谷育
………え? もしかして、ひのこを覚えてない……?
中谷育
ポチエナ「ガルルァァ!」《ゲシッ》アチャモ「チャモ～!」
中谷育
たいへん!アチャモがつきとばされちゃった……! アチャモ、大丈夫!? しっかりして!
中谷育
ポチエナ「ガルルルル!」《ダッ》
中谷育
……っ!! ポチエナがそのままこっちにくる! えっと、えっと……。
中谷育
ポチエナ「ガルルルルァァァァ!」
中谷育
………………………。
中谷育
………誰か……たすけて………!
(台詞数: 50)