中谷育
・・・リア・・・さん
中谷育
ジュリアさんっ!!
ジュリア
んんっ・・・
ジュリア
...ドサドサと肩を揺らす衝撃と耳元で響き渡るあたしの名前で目が覚める
ジュリア
...どうやらあたしは夢を見ていたらしい
ジュリア
...あたしの顔を覗きこんでいた育は、あたしと目が合うや否や一歩下がると・・・
中谷育
もー!わたしずっと起こそうとしてたんだよ!!
ジュリア
わ、悪いな、育・・・
中谷育
このまま起きないんじゃないかって心配してたんだからね!
ジュリア
...育はいつもの様に頬を膨らませながら口を尖らせる、怒った時はいつもこうだ
ジュリア
育には余計な心配をかけちまったみたいだな・・・
中谷育
そーだよ!
ジュリア
...それから相変わらず頬をリスみたいに膨らませながら・・・
ジュリア
...胸を張って仁王立ちをしている育と、あたしは睨めっこをすることになった
ジュリア
・・・
中谷育
ジィー・・・
ジュリア
ぷっ・・・
ジュリア
あははははははは♪
中谷育
えへへへへへへへ♪
ジュリア
...結果は引き分けのようだ
ジュリア
あっ、そういえば、あたし、夢を見たんだ
中谷育
夢?
中谷育
どんな夢?
ジュリア
そうだな～・・・
ジュリア
とっても懐かしい夢だよ
中谷育
そっか
中谷育
奇遇だね、実はわたしも夢を見たの
ジュリア
どんな夢を見たんだ?
中谷育
と～っても懐かしい夢だよ～～
ジュリア
そこ真似するのかよ～・・
中谷育
だってそっちが先にはぐらかしたんだもん!
中谷育
仕返しだよ～
ジュリア
これは一本取られちまったな・・・
中谷育
ねぇ、ジュリアさん
ジュリア
なんだ?
中谷育
今日はあの公園に行ってみませんか?
中谷育
わたし、今日こそは二人に会えるって思うの
ジュリア
ああ、いいよ
ジュリア
あたしもちょうど同じことを言おうと思ってたところなんだ
中谷育
なんだか今日はわたしたちからシンパシーを感じるね!♪
中谷育
きっと二人も同じで、どこかで共鳴してくれているのかも!
ジュリア
ああ、そうだといいな
ジュリア
もうすぐ終わるんだな・・・
ジュリア
...星が宝石みたいに散らばる夜空を見つめて・・・
ジュリア
...ポツリと呟くあたしの横顔を、育はどんな表情(かお)で見ているんだろう・・・
ジュリア
～ジュリア(あたし)には最後の役目が残っている～
ジュリア
～その役目を終えた時、恐らくあたしはジュリアでなくなるだろう～
ジュリア
～その時が来たら、あたしは本当のあたしになるんだ～
ジュリア
～だからあたしは問わなくちゃいけない～
ジュリア
～あんたは一体何者だ?～
(台詞数: 50)