中谷育
チャリンッ!
中谷育
えっ・・・そのキーホルダー・・・
ジュリア
ああ、そうだよ
ジュリア
育の...
ジュリア
育の...大切なモノなんだろ?
中谷育
・・・
中谷育
わかんない・・・
中谷育
...ポタポタと大粒の涙の雫が地面に落ちていく
中谷育
わかんないよっ!!
中谷育
わからないはずなのに・・・
中谷育
朧気なのに・・・
中谷育
思い出せないのに!!
中谷育
どうしてわたしは泣いてるの?
ジュリア
そうだな・・・
ジュリア
コレクターとしての中谷育は忘れてるかもしれないけどさ
ジュリア
中谷育の魂はしっかりと覚えてるんじゃないかって思うよ
ジュリア
確かに曖昧だ
ジュリア
微かだ
ジュリア
でもな、育の心を震わすには十分なほどに・・・
ジュリア
魂には刻まれてるんだよ
中谷育
じゃ・・・じゃあそのキーホルダーは本当に・・・
ジュリア
ああ、これは確かに育のモノだ
ジュリア
あたしが保証する
ジュリア
なぁ、育はいつもあたしの歌を聴いて泣いていたよな?
中谷育
うん・・・
ジュリア
あれは、あたしの歌に泣いてたわけじゃないんだ
中谷育
そ、そんなことない!
ジュリア
いや、そうなんだよ・・・
ジュリア
あたしがこのキーホルダーを持っていたからなんだ
中谷育
でも・・・わたしはジュリアさんの歌が・・・声が大好きだよ!
ジュリア
そっか・・・
ジュリア
嬉しいこと言ってくれるじゃねえか・・・
ジュリア
その・・・ありがとな・・・
中谷育
うん!
中谷育
それで・・・どうしてわたしのキーホルダーをずっと持っててくれてたの?
ジュリア
ん~、そうだな~
ジュリア
実は出会った日に育が落としていったんだ
ジュリア
でもさ、気にも留めない様子だった
ジュリア
だから、思い出すまでと思って、ずっと預かってたんだ
中谷育
ジュリアさんは本当に優しいね・・・
中谷育
ずるいよ・・・
ジュリア
まっ、それがあたしの役目だからな
ジュリア
それで、思い出せたのか?
中谷育
ううん・・・ごめん
中谷育
それが大切なモノだってのはわかるよ
中谷育
でも...
ジュリア
今の育になら思い出せるよ
ジュリア
ああ、きっともうすぐな!
ジュリア
明日にでも育とミズキ...
ジュリア
二人を連れていきたい場所があるんだ
(台詞数: 50)