如月千早
ーーいつからだろうか?
如月千早
私が楽しく歌うようになったのは?
如月千早
ある日、矢吹さんが自分の理想像をスケッチに描いていた
如月千早
可奈「えへへ、どうですか?私がトップアイドルになった姿です!」
如月千早
ライブで歌っている矢吹さんだ…。満面の笑みで微笑ましい
如月千早
その時に気になるっていたのは、ブルーの衣装を着ていた事だ。
如月千早
「あれは確かに、私の衣装だったわ…」
如月千早
私の歌う姿を、見て描いたものなのだろう。
如月千早
昔、貰ったファンレターに「楽しいそうに歌っている私はらしくない」と書いてあった
如月千早
そのイメージが染み付いてしまうのは、仕方のない事だなと半分は諦めていた。
如月千早
「そんな声も、聞かなくなったわね…」
如月千早
価値観は変わるものだなと思った。昔の私なら、今の衣装を着ることもためらっていた筈だ。
如月千早
いや、どちらかと言えば進んで行ったという表現が正しいのだろう。
如月千早
私も、自分がカメラを持って写真を撮るようになると誰が予想していたか?
如月千早
写真は、変わってしまう前に今あるものを大切にしたい…そう思いカメラを手にするようになった
如月千早
私の中で歌以外にも、思い出が隙間を埋めるように…
如月千早
日が暮れてきた頃ね…そろそろクリスマスフェスの時間だ。
如月千早
こうして、夕暮れに染まる街にお別れを言って移動しようとしてた。
如月千早
女の子『おねえさん…行っちゃうの』
如月千早
母「おねえさんも次のお仕事あるからね、行きましょう」
如月千早
女の子「……」
如月千早
母「ほーら、パパとサンタさんのプレゼントが待ってるわよ」
如月千早
女の子「……はーい」
如月千早
ふと私と目線が会う
如月千早
女の子「おねえさーん、バイバーイ!」
如月千早
……。
如月千早
母「ふふ…おねえさんも手を振ってくれたわよ。」
如月千早
女の子「うん!」
如月千早
ーーあの親子に私はどう映っていただろうか?
如月千早
「…ばいばい♪」
如月千早
さよならを告げて、夕暮れの街は、夜の蒼に染まっていく
如月千早
イルミネーションに明かりが灯り、街を彩り
如月千早
私はクリスマスソングを口ずさんでいた……。
如月千早
天使が〜くれた
如月千早
天使が〜くれた♪ご褒美♬
如月千早
年の終わりの…
如月千早
年の終わりの♪Silent dreamy night♪
如月千早
そう、
如月千早
そう♪今日は、クリスマス♪
如月千早
奇跡が起きそう
如月千早
奇跡が起きそう・・・
如月千早
奇跡が起きそう・・・♪
(台詞数: 42)