周防桃子
くまさん～♪えへへっ。
中谷育
むー…。桃子ちゃんだけずるい～!おかあさん!
二階堂千鶴
あら、今日の発表会を頑張ったのは桃子だから、そのご褒美よ?
中谷育
でも～!
二階堂千鶴
困った子ね…。
二階堂千鶴
じゃあ、今日の晩ご飯は育の好きな物を作ってあげるわ。
中谷育
ほんと!?おかあさんのコロッケだいすき!
二階堂千鶴
ひなたのお祖父様から沢山ジャガイモをもらったのよ。桃子もそれで良いわよね?
周防桃子
うん!桃子もおかあさんの料理大好きだから!
二階堂千鶴
二人ともいい子ね。おかあさん、全力で作っちゃうわ。
周防桃子
…美奈子ちゃんくらい?
二階堂千鶴
さすがにあの量は作らないわよ。
二階堂千鶴
そうそう、今日はあの人もお仕事が一段落するから一緒にご飯を食べられるわよ?
中谷育
やったー!おとうさんといっしょだー!
周防桃子
桃子ね、今日がんばった事おとうさんにたっくさんお話するよ!
二階堂千鶴
それが良いわね!きっとおとうさんも誉めてくれるわよ。
中谷育
ねぇ、おかあさん、早く帰ろ!【グイ】
周防桃子
おかあさん、早く早く!
二階堂千鶴
きゃっ!ちょっと、引っ張らないで!急がなくてもおとうさんもコロッケも逃げないわよ!
二階堂千鶴
──あの日、あの人はわたしくしを…私を好きだと言ってくれた。
二階堂千鶴
──セレブアイドル二階堂千鶴も、ただの二階堂千鶴も、全部好きだと。
二階堂千鶴
──アイドル引退、と言うのは我ながら惜しかったかもしれない。
二階堂千鶴
──でも、それを上回るほどの幸せを、あの人は私にくれた。
二階堂千鶴
──妻として、未だにプロデューサーを続けているのは少し心配。彼を好いている人がいるから。
二階堂千鶴
──それでも、あの人の背中を押すことが出来るのは彼を信じているからでしょう。
二階堂千鶴
──アイドルとしてつきあっていた頃から全く変わらないあの笑顔を迎えるために。
二階堂千鶴
──二人の愛娘に手を引かれながら、私は家までの道のりを歩いていた。
二階堂千鶴
さて、今日はあの人の好物も作るわよ!おーほっほっほっほ!
二階堂千鶴
げほげほっ。
二階堂千鶴
…………。
二階堂千鶴
いくら撮影とはいえ、21歳で二児の母親になるとは思いませんでしたわ。
周防桃子
とっても似合ってたよ、おかあさん♪
中谷育
おかあさん、コロッケつくって!
二階堂千鶴
やめてくださいませんか!?
中谷育
あ、ほら!おとうさんが迎えに来たよ!
周防桃子
おとうさーん、愛しのおかあさんはこっちだよ!!
二階堂千鶴
だから二人とも!!プロデューサーも本気で焦らないでくださる!?
(台詞数: 37)