中谷育
『遥か遠く……。ずっと北に行ったところに、サンタクロースが みんなで住む村があります。』
中谷育
『この村に住む小さなサンタ、育ちゃんも ここで暮らしています。』
中谷育
もうすぐクリスマス。これから忙しくなるから、がんばらないと!
中谷育
……でも、いつになったら、街のみんなにプレゼントを渡せるようになるのかな。
中谷育
『育ちゃんは、子供達のためにプレゼントを用意してビスケットを焼きますが、』
中谷育
『街に行けるのは、大きなサンタさんだけです。』
中谷育
『そのため育ちゃんはお留守番で、森の動物達にプレゼントを渡しに行くのがお仕事でした。』
中谷育
早く大きくなって、一人前のサンタさんになるんだから!
中谷育
………
中谷育
『ある日、育ちゃんの家に郵便屋さんが手紙で ぱんぱんに膨らませた袋を持ってきました。』
中谷育
わたし宛にこんなにお手紙が。住所は………、
中谷育
『手紙は、全部 街の動物達からの手紙でした。』
中谷育
【サンタさんへ――。森の動物さんはプレゼントを もらえると聞きました。】
中谷育
【どうして街に来てくれないの?そんなの、ひどいよ。】
中谷育
【サンタさんへ。去年タイコが欲しいとお祈りしたけど、もらえませんでした。】
中谷育
【今年は、きっと来てくれるよね?】
中谷育
『手紙はぜんぶ、街にサンタさんが来て欲しいという内容でした。』
中谷育
『この手紙を読んで、育ちゃんは とても悲しくなりました。』
中谷育
『もちろん、プレゼントは街の動物達の分も たっぷりあります。』
中谷育
『けれども、育ちゃんは街に行けないので、プレゼントを渡しにいけないのです。』
中谷育
街のどうぶつさんにも、プレゼントをわたしたいけど……。どうしたらいいのかな?
中谷育
『その2に続く!』
(台詞数: 22)