如月千早
キミノ コエヲ オモウ。
豊川風花
【限られた言葉で伝えられる詩は、受け手の数だけ解釈が存在する。】
豊川風花
【彼女を知らない観客達は、「若いのに、恋人を思想う現が出来るのか」と感心している様だが、】
豊川風花
【彼女が想うのは……。】
如月千早
♪夜中に二人 抜け出して 真夜中の散歩
如月千早
♪むかしむかしのおはなし。
如月千早
♪この雨が降り始めたより
如月千早
♪ずっと ずっと 遠い昔
豊川風花
【決して消える事の無い、爪痕。】
豊川風花
【だけど…………。】
如月千早
♪コーヒーを終え 席を立つ
如月千早
♪列車の出発時刻が迫る
如月千早
♪わたしは それに乗って 出発する
豊川風花
【……………。】
如月千早
【ハミングが、静かに流れる。】
如月千早
【……………。】
豊川風花
【彼女が歌い終わると、】
豊川風花
【一拍の静寂。……………………………そして、】
豊川風花
【たちまち湧き上がる、歓声。】
豊川風花
【感嘆のどよめき、口笛、ブラボーの声、スタンディングオベーションまで……。】
如月千早
【はにかみながら、深々と一礼する彼女の瞳に宿るものは……、】
如月千早
【逃れる事の叶わぬと知った悲壮感と……、】
如月千早
【向き合う決意の、力強い光。】
豊川風花
【彼女にとっての、永遠に続く茨の道……。】
豊川風花
【けれど、今の彼女になら……。】
豊川風花
【共に歩む、沢山の仲間がいる彼女になら……………。】
(台詞数: 26)