北沢志保
……ええと、この後ファミレスでも行く?ドリア風ミラノぐらいなら奢るけど。
七尾百合子
え、いいよいよ!別にそこまでしてもらわなくても!
七尾百合子
やっぱりそんなことくらいでいちいち落ち込んでられないし。
七尾百合子
まあ、確かに帰って来たときはあからさまに沈んでたけど……
七尾百合子
でも聞いてもらったらすっきりしたし!もう全然いつもの七尾どころか九尾くらいだし!
七尾百合子
明るい話しましょう!私イリオモテタスマニアオオザリガニヤマネコが好きです!
北沢志保
…………本当?
七尾百合子
だから大丈夫だって!もう、プロデューサーを見返すくらいの手腕でバリバリするから!
如月千早
…………そうじゃない。
北沢志保
……まだ会話に追い付いてないんですか?
七尾百合子
いや、別に追い付かなくても……
如月千早
あんなに大切に話していた人を見返すなんて、あなたはそんな人じゃ無かったわよね。
七尾百合子
え……と?どういう……
如月千早
私は、別に無理に誰かに頼る事が正しいとは思わないし、人前で泣けって言ってるわけじゃないわ。
如月千早
あ、勿論仲間が大切じゃないとか言ってるわけでも無いわよ。それとこれとは別問題だから。
北沢志保
……やっぱり無理してると思うわよね。誰でも。
七尾百合子
えーと、本当にそろそろ大丈夫なのに……
如月千早
だから、私たちにはそれでいいのだけど……
如月千早
自分に嘘をつくのは良くないと思うわ。無自覚ならなおの事、ね。
北沢志保
……百合子、私も千早さんの言おうとしてること、多分正しいと思うんだけど。
七尾百合子
そこまで、無理してるように見えますか?
如月千早
最近のあなたは、ずっとどこか思い詰めていたように見えたわ。
如月千早
ずっと、考えてたんでしょう?
七尾百合子
いや、まあそれはそうですけれど……
如月千早
……なかなか良い言い方が思いつかないわね。
如月千早
そんな風に考えられるあなたの、あの時の心がどうなっていたのか覚えていて。
如月千早
それでもまだ、そんなことを言い続けているなら……
如月千早
今度は、七尾百合子という人間が泣くわよ。
北沢志保
……
七尾百合子
……
如月千早
……ええ、自分でも思うわ。今のは意味が分からないわよね。
七尾百合子
いえ、あの……そんな風に見てくれてると思わなくて、私。
如月千早
私は、私だけの歌なら歌う必要は無いと思ってるわ。私のために歌うならなおさらね。
如月千早
……
如月千早
ごめんなさい、歌に例えたら上手く伝えられると思ったんだけど。
北沢志保
……自分を否定すると千早さんまで否定しちゃうことになる……という?
如月千早
…………
如月千早
…………それいいわね。分かりやすいわ。
七尾百合子
……あ、あの?
如月千早
まあつまり、私は私しか言えないことしか言うつもりは無いし、
如月千早
あなたに伝えられる事しか伝える気持ちが無い。し、あなたも同じだと思うの。
如月千早
……全然つまりじゃないわね。私もう喋るの止めるわ。
七尾百合子
え……えっと……私…。
北沢志保
……やっぱり、今日はもう帰ったら?食事は明日にしましょう。
七尾百合子
あ……はい。失礼します!!
如月千早
あ、最後に一つ……今日は本から離れてみるといいわ。私も多分、歌えないし。
七尾百合子
は、はい……では!!
北沢志保
……行きましたね。やっぱりあの方が彼女らしいです。
如月千早
ええ……頑張ってほしいわ。
如月千早
ガーデニング。
(台詞数: 50)