天空橋朋花
これでどうでしょう?あ、今度は燃えすぎでしょうか。
天空橋朋花
まあ、何事もちょうど等存在しないという教訓ですね。
天空橋朋花
……冷えますよ。掛けて下さい。
天空橋朋花
出来るだけ何気なく、私はあなたに話しかけました。
天空橋朋花
渋々ながらも隣に座ってくれたところを見ると、あなたを説得する余地は残されてるようです。
天空橋朋花
あなたの様に、外へ帰りたくなる子は少なくありませんでしたから、私も慣れています。
天空橋朋花
こういう時は決まって、灯りをたいて話すようにしています。
天空橋朋花
でも、この時ばかりは事情も事情だったので……私はあなたの気持ちを聞くことにしました。
天空橋朋花
それで、どうしてここを離れるつもりになったんですか~?
天空橋朋花
聞くと、あなたは何か言いかけて……
天空橋朋花
途中で止めたので、私は気にせず話してみなさいと言いました。
天空橋朋花
……理由は思ったよりも単純で。
天空橋朋花
この前、私とあの子が話している事を聞いてしまったようです。
天空橋朋花
あなたがここに来た理由と、私たちが外の人達へしようとしていること……
天空橋朋花
きっとそれを聞いて、恐ろしくなってしまったのでしょう。ありがちですね。
天空橋朋花
そういうことなら話は早いと、私はいつもの文句で説得しました。
天空橋朋花
いずれ話そうと思っていたということ、これはとても自然な流れだということ……
天空橋朋花
大抵の子はここで納得してくれるんですが、あなたは強情でした。
天空橋朋花
思えば、この時もっと強い言葉で止めておくべきだったのかもしれません。
天空橋朋花
断ったあとあなたは、とんでも無いことを言い出しました。
天空橋朋花
どうしてもここを出ていって、そして……
天空橋朋花
この事を外の人たちに伝えると……
天空橋朋花
これは初めてのパターンです。勿論あなたの意思は尊重したいのですが……
天空橋朋花
そう言うとあなたは、自分の行いこそ正しいと話しました。真実という言葉まで使って。
天空橋朋花
真実……真実ですか。そういえばあなたはそれが大好きでした。
天空橋朋花
お恥ずかしながら、その言葉で機嫌が悪くなってしまった私は……
天空橋朋花
気づけば、意地の悪い言葉を選んでいました。
天空橋朋花
あなたがあなたの真実を貫いたとして、一体どうなるでしょう?
天空橋朋花
そんな事をしたら当たり前ですが、まず私はもう家族でもなんでもなくなります。
天空橋朋花
……そして、外の人たちに伝えて、仮に、全て信じてもらえるとしましょう。
天空橋朋花
そうなると勿論、あの人達は、とっても意地悪で醜悪なあの人達は、あなたをどうするのか……
天空橋朋花
困りましたね……だったらあなたは一人です。ここに来る前のように、誰にも選ばれないままです。
天空橋朋花
それは嫌ですよね、あなたが最も嫌うのが孤独です。知っています。
天空橋朋花
勿論私もです。というか恐らく皆そうです。だからこうして寄り添っているわけですから。
天空橋朋花
……でも、あなたがそこまで言うのなら止める論もないわけです。あなたの意思ですから~。
天空橋朋花
……ですから、あとひとつだけ選んでください。
天空橋朋花
そんなに真実が大切なら、この火が消える前に、ここを出てください。
天空橋朋花
今日が終わるまでは私はもう追いも止めもしません。自由にしてください。
天空橋朋花
勿論、もうあなたと逢うこともなくなるでしょう。
天空橋朋花
……考えてください。あなたの頭にあるのは本当の真実なんでしょうか。
天空橋朋花
私たちを捨てて、あの人達にもう一度捨てられて、あなた自信を捨てて……
天空橋朋花
そんなことのために、選ばなければならない真実を認めて良いんでしょうか?
天空橋朋花
と、ここで頭を撫でてあげるのがワンポイントです。
天空橋朋花
あなたの表情を見て勝利を確信した私は、いつもの口上でしめることにしました。
天空橋朋花
覚えてますか?私たちが出会った時……
天空橋朋花
と、言いかけたところであなたは何か言いかけて……
天空橋朋花
途中で止めて、私の手を振り払うと……
天空橋朋花
呆気に取られる私を背中に……
天空橋朋花
闇の向こうに消えていきました。
天空橋朋花
それからのことは、話すまでもありません。
(台詞数: 50)