「エミリースチュアートと和食」より抜粋
BGM
TOWN_RMX
脚本家
レン/1日3食目標
投稿日時
2017-11-02 22:50:05

脚本家コメント
亜利沙がこの記事のグラビアを見て騒いでました

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エミリー
―――なるほど、ではエミリーさんの初めての和食の思い出はなんでしょうか?
エミリー
初めての、ですか?そうですね……少し失敗してしまったので恥ずかしいのですが…。
エミリー
私が初めて和食を食べたのは父と英国から一緒に旅行で日本に来た時でした。
エミリー
その時はまだ日本の文化にはあまり詳しくなく…お箸も上手く使えず匙と突き匙をお借りして…。
エミリー
―――スプーンとフォークですね。慣れないとお箸は難しいですからね。
エミリー
はい、日本に着いた夜は機内食でしたので初めての和食は旅館での朝食でした。
エミリー
献立はご飯、お味噌汁にお新香、焼きじゃけに納豆、
エミリー
納豆を見たのはその時が初めてで驚いてしまいました。
エミリー
―――失敗というと、やはり納豆で?
エミリー
いえ、知識として知っていましたのでそこまで驚くことはありませんでした。
エミリー
ただ、その時は…あまり食べることはできませんでしたが…。
エミリー
―――では、失敗とは?
エミリー
はい、朝食の献立にはまだ続きがありまして……。
エミリー
その時朝食を食べている時に不思議に思ったので父にこう聞いたのです。
エミリー
「卵が生のまま置いてあるけれど調理を忘れてしまったのでしょうか?」と…。
エミリー
―――なるほど、確かに海外ではあまり卵を生のままでは食べませんからね。
エミリー
はい…父に笑われてしまいました…。「それは生のままでいいんだよ」、と…。
エミリー
―――それで、二つ目の失敗とは?
エミリー
はい、もう一つお皿の上に乗っている奇妙なものについて、再び父に尋ねました。
エミリー
「このお皿の上に乗っている黒い紙は何に使うのですか?」…と…。
エミリー
―――黒い紙……ですか?
エミリー
ええ、その時はそれが食べ物だとは知らなかったもので…
エミリー
父にそれは海苔という海藻でできた食べ物だと教えてもらいました…。
エミリー
―――ああ、なるほど海苔ですか。
エミリー
―――その朝食のメニューは日本についてよく知ってないと難しかったかもしれませんね。
エミリー
はい…その当時はお箸も上手く使えず…大和撫子としては落第でした…。
エミリー
―――けれど今は上手にお箸を使えますよね。
エミリー
―――先ほど見せていただきましたが日本人でもあそこまで上手に使える人はなかなかいませんよ。
エミリー
ありがとうございます。たくさん練習しましたから。
エミリー
―――努力の賜物、ですね。
エミリー
―――では次に、エミリーさんは今自身でも料理を作る練習をしていると伺いましたが…

(台詞数: 31)