エミリー
(本日は御父様との打ち込みの練習…やはり威圧が違います!)
エミリー
(私の腕が怯えています…しかし恐れては大和撫子として情けを生じます…ここは…)
エミリー
(私のやり方で、貫き通します!)
エミリー
翔真「それじゃあエミリーちゃん、明日は本番だから、手加減しないわよ?」
エミリー
はい!思う存分に打ち込みをお願い致します!
エミリー
紗枝「では…始めッッ!!!」
エミリー
やああああああッッ!!!
エミリー
翔真(やっぱりエミリーちゃんはいつもいつも前に突き進むばかり…悪くはないんだけど)
エミリー
翔真「隙が大きすぎるよぉ!!」(バシィィン)
エミリー
あ…刀が弾き返されt
エミリー
翔真「余所見するんじゃあないよ!!」(ズバアアアン)
エミリー
あがぁ…くっ…ふ、不覚です…!
エミリー
翔真「…アンタ、本当に『和』が好きなのかい?」
エミリー
…え?も、勿論です!あらゆる作法や歴史に術など、全てにおいて!
エミリー
翔真「じゃあ好きならば、好きのままでいいのかい?それじゃあ伝わらないねぇ」
エミリー
何を仰っているのですか御父様!?私は真似をしてまで行うのが好きで…!
エミリー
翔真「甘ったれるんじゃあないよ!!!好きでかつ真似できるなんざ猿でもやれるよ!!!」
エミリー
お、御父様…!?
エミリー
翔真「アンタがこの和の伝統の事が真似る位好きだってことも数日で伝わってくる」
エミリー
翔真「けどね、大和撫子を目指したいのならば、目標を持たない限り、永遠に上達しないわよ!」
エミリー
翔真「今だってその剣技、ただ真っ向で斬りに行こうとするばかりで適当に見えるよ!」
エミリー
翔真「真の和を愛する者は、見て真似て学び、目標を目指すことこそ成すものなんだよ!」
エミリー
………!うっ…く…ぐす…うぅ…!
エミリー
紗枝「…えみりーはん…」
エミリー
翔真「ふぅ…久々に説教をしたから疲れたわ。泣きべそかいてないで休憩したら次行くわよ」
エミリー
【数分後】紗枝「えみりーはん、お疲れ様。…まだ泣いてるんどす?」
エミリー
…す、すみません…今思えば私、まだまだ和の知識が浅いと知りました…ぐすっ…悔しいです…
エミリー
紗枝「…悔しい。そこで終わらせるんどすか?」
エミリー
…御母様?
エミリー
紗枝「おとうはんはな、ただえみりーはんに強く荒くとるわけじゃあないんどすよ」
エミリー
紗枝「様は大和魂。まだえみりーはんには足りていないんどす。その心が」
エミリー
紗枝「うちもあいどるになる前は、何度も厳しくおせられたことか…ふふ♪」
エミリー
紗枝「えみりーはん、信じとるわ。打たれ強い侍娘だと事を…」
エミリー
御母様…慰めを、ありがとうございます。グシグシ…私、もう挫けません!
エミリー
紗枝「うむ、それこそがうちらの家族ですなぁ。行ってきなはれ」
エミリー
…御父様、今宜しいですか?
エミリー
翔真「…あら、泣き虫な剣客ちゃんじゃない。何かしら?話なら聞くわ」
エミリー
…ありがとうございました!次ももっと、私を叱り、心を鍛えてください!
エミリー
翔真「…アハハハ!なんだいアンタ?Mにでもなったのかい?あれだけ泣いていたのに〜!」
エミリー
翔真「でも、よくあの叱りから立ち直ったわね。見直したわ。それでこそ、真の大和よ!」
エミリー
…私はもう、泣きっ面を見せません!打たれても斬られようとも膝をつきません!
エミリー
見て感動し、真似て実感するだけでなく、真の大和として、私の心の刀を鍛えさせて下さい!!
エミリー
翔真「よっしゃあそこまで強い意思があるのなら、断るわけないね!早速始めましょう!」
エミリー
紗枝「…えみりーはん、きっとえぇ大和撫子になれますわぁ…では、始めッッ!!!」
エミリー
【数時間後】ふっ!はっ!ていっ!せいやっ!やややややややっ!
エミリー
翔真「前より剣技らしく見えてきたわよ!けど、まだまだ甘さが残ってるよ!」(バシッ)
エミリー
あぐぅ!!…まだまだぁ!!!てやああああああッッ!!!
エミリー
紗枝「僅かな時間で、心身ともに強くなってきますなぁ。これはもう大和撫子に近いどす」
エミリー
翔真「さぁエミリーちゃん!まだまだ行くわよ!かかってこいやああああッッ!!!」
エミリー
はいッッ!!!うおおおおおおおおおッッ!!!
(台詞数: 50)