エミリー
「あの…仕掛け人様」
エミリー
私達の身体を吹き抜けていく冬の風
エミリー
その場に立ち尽くす貴方
エミリー
向かい合う私
エミリー
そんな私達を茶化す様に、冬枯れの枝々が音を立てて揺れる
エミリー
私の言葉を待つ貴方
エミリー
中々言い出せない私
エミリー
伝えたい言葉だから、大切に紡ぎたい
エミリー
そう思ってたのに…
エミリー
『エミリー、どうした?』
エミリー
貴方の優しいその声が、いつも私に勇気をくれる
エミリー
夕暮れ時の夕暮れが私の心を染めていく
エミリー
日出国の大和撫子に憧れて
エミリー
私は大和の国にやってきた
エミリー
最初は不安もあったけど…
エミリー
大好きなこの場所で皆さんと、貴方とここまで歩んでこれた
エミリー
「仕掛け人様!」
エミリー
勢い良く飛び出た言葉、その続きはまだちゃんと考えられてもいないのに…
エミリー
でも、そっと、貴方は笑って…
エミリー
笑ってくれたから、私はそのまま貴方を抱きしめる
エミリー
「私達に言葉なんてもう要りませんよね」
エミリー
伝わる温もり、貴方の欠片
エミリー
伝える温もり、私の欠片
エミリー
清く正しく美しく
エミリー
奏でる想いを通わせたい
エミリー
道が分からなくなっても、今を逃げたくなっても
エミリー
あきらめないことの大切さを貴方が教えてくれたから
エミリー
私はここまで頑張れました
エミリー
『明日もまた晴れるといいな』
エミリー
夕空を見つめて照れ笑い
エミリー
それだけ言い残す貴方
エミリー
「そうですね」
エミリー
その問いに答える様に、そんな貴方の胸に顔を埋めて頷く私
エミリー
ここは私の隠れ場所
エミリー
私だけの幸せの隠れ場所
エミリー
言葉に出さなくても
エミリー
手紙で書き記さなくても
エミリー
日記の残さなくても
エミリー
この気持ちだけは…
エミリー
私の胸に認めます
(台詞数: 40)