周防桃子
「5年前の桃子へ」
周防桃子
過去に手紙なんて届かないってことは分かってる。
周防桃子
けど、どうしても貴女に伝えたい現在(いま)があるの。
周防桃子
だからこうして手紙にするね。
周防桃子
一度は光を手にして、それを失ってしまった貴女。
周防桃子
子供でありながら闇を、孤独を知り染まってしまった貴女。
周防桃子
貴女の瞳に、現在の桃子のことは映ってますか?
周防桃子
きっと貴女は今も桃子は孤独だと思うだろうけど、残念。はずれ。
周防桃子
桃子の周りには今、沢山の人がいます。
周防桃子
お姉ちゃんもいるし、友達もいるし、お兄ちゃんもいます。
周防桃子
みんな、桃子のことを分かってくれる。受け入れてくれる。大好きだって言ってくれる。
周防桃子
桃子も、そんなみんなが大好きだし、何よりも信頼してる。
周防桃子
貴女はバカバカしいって思うよね?他人なんて信じられないって。
周防桃子
桃子も最初はそう思ってた。何か裏があるんじゃないかって。でもね、すぐに分かった。
周防桃子
この人達は、呆れるくらい優しい人達なんだって。
周防桃子
………ちょっと個性的な人も多いけど。
周防桃子
いや、ちょっとどころじゃないね。全員が個性の塊だよ。この前なんて………
周防桃子
………と、話が逸れちゃったね。とにかく桃子が言いたいのは、
周防桃子
現在の桃子には居場所があるってこと。
周防桃子
幸せの定義って色々あるけど、桃子は今すっごく幸せ。
周防桃子
だから貴女も安心して。
周防桃子
貴女には幸せな未来が待ってる。もう一度光を掴めるから。
周防桃子
あ!それと最後に、重要なことなんだけど………
周防桃子
今のうちから牛乳を飲むようにしてね。お願い。
周防桃子
それじゃあ、"またね"。
萩原雪歩
桃子ちゃん、お茶淹れたよ〜……あれ?何を書いてるの?
周防桃子
ゆ、雪歩さん!?これは……何でもない!
萩原雪歩
手紙?桃子ちゃんが手紙って珍しいね。
周防桃子
もう!それ以上言うと嫌いになるよ!
萩原雪歩
あぅ……そんなぁ〜……。
天海春香
2人とも何してるの?……あれ?桃子ちゃんが手に持ってるのって手紙?誰かに送るの?
周防桃子
春香さんまで!?別に何でもいいでしょ!
天海春香
はい、桃子ちゃん。クッキー。あーん。
周防桃子
あむ♪
天海春香
それで、誰に送るの?
周防桃子
それはね………
周防桃子
それはね……って、言わないよ!
天海春香
あらら、残念。
周防桃子
もう………
周防桃子
もう………ふふっ。
萩原雪歩
どうしたの桃子ちゃん?
周防桃子
何でもない♪
(台詞数: 42)