エミリー
ぶつぶつ……ぶつぶつ……
二階堂千鶴
あの、エミリー?どうして私を拝んでますの?
エミリー
もちろん、御利益を得るためです!
二階堂千鶴
御利益!?私を拝むと御利益があるんですの?
エミリー
はい♫奈緒さんからそう伺いました。
二階堂千鶴
……ちょっと奈緒?どういうことですの?
横山奈緒
あは、あはははは……。
横山奈緒
(ほら、エミリーと千鶴て水上運動会でドッチボールやるやん?
横山奈緒
エミリー、球技が苦手らしくてずっと悩んでて。
横山奈緒
そしたら横におった未来が、千羽鶴の話をエミリーに教えてん。
横山奈緒
『鶴を千羽折ると、願い事が叶うんだよ〜♫』言うて。
横山奈緒
せやけど、今からやと当日までに千羽も折れへんし、どうしたらええかな〜ってなって……。
横山奈緒
千鶴なら名前も似たようなもんやし、拝んどいたら大概叶うんちゃう?……って話に……)
二階堂千鶴
(貴女、人の名前を何だと思ってますの!?)
横山奈緒
(せやけど見てみ?エミリーのあんな信じきった目ぇ見て、嘘でしたて言えるか?)
エミリー
キラキラキラキラ……
二階堂千鶴
(うぐっ……)
横山奈緒
(な?ちょっと今だけ神様演じたって)
二階堂千鶴
(まったく……一つ貸しですわよ?)
二階堂千鶴
おーほっほっほっ!バレてしまっては仕方がないですわ!
二階堂千鶴
それで、貴女の願い事はドッチボールで失敗しないように、でよろしくて?
エミリー
what……?何も話していないのに、千鶴さんには願い事がわかるのですか?
二階堂千鶴
そ、それは!その……
二階堂千鶴
そ、それは!その……ほら!私も神様の端くれですから、そのくらいは朝飯前ですのよ!
エミリー
わぁ……♫流石です♫
横山奈緒
(貸しや言うてたわりにはノリノリやん)
二階堂千鶴
ところでエミリー、球技の経験はありまして?
エミリー
えっと……お手玉くらいなら……。
二階堂千鶴
経験は無いものと思って良さそうですわね。
二階堂千鶴
それでは貴女の願いを叶えてさしあげますので、公園に行きましょうか。
エミリー
公園に……ですか?
二階堂千鶴
ええ、そこでみっちりドッチボールの練習をいたしましょう。
二階堂千鶴
飛んでくるボールにさえ慣れてしまえば、あとはどうとでもなるものですわ♫
エミリー
はい♫それでは私、準備して参りますね♫
二階堂千鶴
ふぅ……なんとかなりましたわ。
横山奈緒
や〜、流石やな千鶴♫よっ、姉御肌♫
二階堂千鶴
お、おだてても何も出ませんわよ!
二階堂千鶴
まっ♫私の高貴なオーラに敬意の念を覚えてしまうのも、致し方ない事ですわね♫おーほっほっほ!
横山奈緒
きゃ〜♫カッコええわ〜♫
二階堂千鶴
おーほっほっほっ……ゲホッ。
横山奈緒
そんな千鶴に朗報や♫
二階堂千鶴
朗報?何ですの?
横山奈緒
さっきの千羽鶴の話、杏奈とか百合子も聞いてたから後で来ると思うけどその調子でよろしゅう♫
二階堂千鶴
なんですと!?
(台詞数: 44)