北沢志保
可奈という悪霊にとりつかれてから早三週間。可奈はといえば……。
矢吹可奈
ねえ志保ちゃん!今度の遠出しよう?楽しいよ♪
北沢志保
……貴女はお金かからないからね。あと、周囲の人に見えないと仮定して……。
北沢志保
私は休日に一人寂しく遊園地に来てるボッチになるわけよね?
矢吹可奈
大丈夫!ちょっと寂しい子って思われるだけだから。
北沢志保
どこが大丈夫なのよ!?可奈…前々からだけど貴女は私を可哀想なこにしないわけ?
北沢志保
だいたい、今だって事務所に誰もいないから話してるけど。誰かに見られたら………。
エミリー
見られたら、ダメだったですか?
北沢志保
…え?
矢吹可奈
あ、エミリーだ、久々だね♪
エミリー
お久し振りです。しばらく見ない間に半透明になられたんですね。
北沢志保
ちょっと可奈。なにふつうに話してるのよ!貴女は見えないはず………。
矢吹可奈
へ?完全に見えないなんて私言ってないけど?
エミリー
おそらく、事務所の方たちは大体見えてますよ。あと、眠り姫って…。
エミリー
あ…………私としたことがお喋りがすぎました。では、これで………。
北沢志保
(ガシッ)待って。何かしってるみたいね。私と可奈のこと…。
エミリー
…………覚悟はありますか?
矢吹可奈
…………エミリー?
エミリー
これから私が話すことは、お二人が一番知りたいことであり、一番忘れたかったこと。
北沢志保
忘れたかった……こと。
矢吹可奈
……志保ちゃん。
エミリー
あ、正確には志保さんが……でした。
矢吹可奈
ちょっとエミリー?!
エミリー
可奈さんはすこし静かにしててください。それで……どうしますか?
北沢志保
私は……………。
(台詞数: 25)