北沢志保
(地球連邦政府との同盟条約締結会談…アリサにとっては忌々しい場のはずだけど…)
北沢志保
(まだ動かない…か…。だとしたら、何を狙う…?アリサ…)
矢吹可奈
あっ!シホ…さん!
北沢志保
…?貴女はたしか…カナ、だったかしら…?
矢吹可奈
わぁ!覚えててくれたんですね!
北沢志保
そりゃ、何度も煮え湯を飲まされて来た宿敵だもの…嫌でも覚えるわ
矢吹可奈
あ…あはは…
北沢志保
それで…地球軍のはずの貴女がここで何をしているの?破壊工作かしら?
矢吹可奈
全然違いますよぉ!政府からの特使が乗るスペースシップの護衛です!
北沢志保
……………あ、そういえば戦闘機パイロットだったわね貴女
矢吹可奈
ひどい!?
北沢志保
…ふふっ…冗談、という奴よ
矢吹可奈
も~う!…そういえば、エミリーちゃ…じゃなくて、エミリー姫様から聞いたんですけど…
矢吹可奈
シホさん…最近隠密に動いてるらしいですね…何かあったんですか?
北沢志保
…姫様…いくらなんでもお喋りすぎです………まぁ、知ってしまったなら仕方ないわね…
北沢志保
アリサを覚えてる?親衛隊長アリサ
矢吹可奈
アリサ……………ああ!あのちょっと雰囲気が怖い人!
北沢志保
そう、そのアリサが、終戦直後から、妙な動きを見せていたの
北沢志保
あの過激なアリサの事だもの…放置すれば何をするか分からないわ
北沢志保
もしかしたら、自棄になって、今回の同盟が白紙に戻りかねない事をしでかすかもしれないわ…
矢吹可奈
ええっ!?そ、そんなの嫌ですよぉ!せっかく手を取り合えたのに…
北沢志保
ええ、だからエミリー姫様は、私にアリサの動向を調べるよう命じられたの
北沢志保
…まぁ、密命を命じた本人が部外者である貴女に溢してしまっているのだけどね…
矢吹可奈
お、怒らないであげてくださいね?世間話の中の言葉の綾みたいな物ですから…
北沢志保
一国の姫が他国のパイロットと世間話をしている状況自体異常なのだけど?
矢吹可奈
あは…あはは…
矢吹可奈
で、でも、具体的に何をするつもりなんでしょう?
北沢志保
さあ…なんでも、ワームホール管理施設に頻繁に出入りしてるらしいけど…
北沢志保
あの施設は、未完成のまま終戦を迎えたから、とても使える状態じゃないはず…
北沢志保
第一、ワームホールを完成させても、それを通る十分な戦力を用意出来なければ意味は無いわ
北沢志保
彼女1人で出来る事なんて、たかが知れてるはずなんだけど…
矢吹可奈
うーん…でも、さっきシホさんも言ってましたよね?自棄になって、何をするか分からないって
矢吹可奈
もしかしたら、理屈も意味も何も無いのかも…
北沢志保
理屈が無い…か…。そうね、その線でも調べる必要があるかも…
北沢志保
…貴女の話…参考になったわ。…あ…ありがとう…
矢吹可奈
………えへへ♪
北沢志保
な、何?そんなにニコニコして…
矢吹可奈
…エイリアンさんも、やっぱり私達と同じ心があるんだな~、って♪
北沢志保
………ふんっ…それじゃあね…
矢吹可奈
あっ!ま、待ってください!
北沢志保
何?
矢吹可奈
その…私はシホさんのお仕事…お手伝い出来ません…だから…
矢吹可奈
だから…代わりにこれを…持っていてくれませんか?
北沢志保
…これは?随分古ぼけた…
矢吹可奈
えへっ、お守り代わりです!昔隊長がくれたんですけど、きっとシホさんを守ってくれます!
矢吹可奈
アリサさんが何をするか分からないけど…戦争は終わったんです…
矢吹可奈
だから…もう誰も犠牲になっちゃいけないんです!これからは悲しみより喜びを、です!
北沢志保
…そうね、私も今ならそれが一番良いと思えるわ。…必ず返すわ
矢吹可奈
はいっ!…あ、会談が終わったみたい。じゃあ…また!
北沢志保
…ええ。…またね…
(台詞数: 50)