如月千早
【降りしきる鈍色の雨の冷たさは】
如月千早
【不思議と優しく感じられた】
ロコ
「……チハヤはどうしてクライングですか?」
如月千早
「え?泣いてなんかいないわよ?」
ロコ
「そうですか?」
如月千早
「そうよ……」
ロコ
「クライングじゃなくて、ウィーピングですか。ホワイ?」
如月千早
「だから別に泣いてなんて……」
ロコ
「……タカネのお話聞いたからですか?」
如月千早
「……そうね、多分そうなんでしょう……」
ロコ
「……………」
ロコ
「別にフィールサッドにならなくてもいいじゃないですか」
如月千早
「自分の事なのに、呑気な事を言うわね……」
ロコ
「いやでもロコはここでロコですし」
ロコ
「まあ、折角クリエイトしたロコアートをアピールする相手が……」
ロコ
「アートセンスナッシングなチハヤしか居ないのは、ベリー残念ですが。」
如月千早
「悪うござんしたわね!」
ロコ
「グッド。やはりチハヤはカリカリしてるくらいがフォーマルです。」
如月千早
「じゃあカジュアルはどんななのよ。」
ロコ
「……チハヤがブラザーとお別れした時の事をリメンバーなのもわかりますけど……」
如月千早
「……………」
ロコ
「だからチハヤは、弱いチルドレンを見ると、センチメンタルになるですね。」
如月千早
「……そうなのかしら。」
ロコ
「ハートが萎縮して声が出なくなるのは、それがリーズンだと思います。」
ロコ
「カインドネスがトゥーマッチなのも困りものですね。」
如月千早
「誉められてるのかダメ宣告されてるのか……」
ロコ
「ドンウォーリーです。トラウマティックのリーズンが判れば快復しやすいのだと」
ロコ
「パストタイムにチヅルが言ってました。」
如月千早
「だと良いわね……」
ロコ
「じゃあ、可哀想なロコの前で歌ってトレーニングしましょう♪」
如月千早
「あら、そんな楽しいトレーニングで、効果あるのかしら?」
ロコ
「オフコースです!ほら早く、クイックリーにシンギングですよ♪」
如月千早
「しょうがないわね。……確かに此処ならどんな大きな声でも、周りに迷惑掛からないしね。」
ロコ
「レンタルスタジオなんかノットネセサリーです!」
如月千早
「素敵ね!お腹も空かないし、何日でも居座りたいわね。」
ロコ
「何を引きこもり宣言してるですか。」
如月千早
「冗談よ。なにせ現実に帰ったら、此方の事なんて何も憶えてないし。」
ロコ
「そうなんですか?」
ロコ
「じゃあ、チハヤにあっちで何かして欲しくてお願いしても……」
如月千早
「多分、憶えていられないでしょうね。」
如月千早
「……何かして欲しい事があるの?」
ロコ
「そうですね……心残りはサムシングあるですけど……」
ロコ
「ひとつだけ、もしポッシブルならば……」
ロコ
「干しっぱなしだったパンツを片付けたいのです!」
如月千早
「心残りはパンツか!!」
ロコ
「いやしかし、以前干してたパンツをスティールされた事が……」
如月千早
「あーそれは確かに気持ち悪いわねー。」
ロコ
「まーその時の犯人は、タカネとチヅルにボッコボコにされましたが。」
ロコ
「それ以来その男、わざと見つかるようにパンツをスティールしに来るようになりました。」
如月千早
「あーそれは確かに困ったもんだわねー。」
(台詞数: 50)