北沢志保
大丈夫、明日からまた、いつもどおり……。
北沢志保
いつもどおりの日々が戻ってくる……はずだ。
北沢志保
「……そろそろ休まないと。また明日から忙し──」
北沢志保
きゅるるるる~~~
北沢志保
「……え?お腹の音?いや、そんなはずは……」
北沢志保
ぎゅるるるるる~~~~!!
北沢志保
「ぐっ!なに、これ……。
北沢志保
「ぐっ!なに、これ……。急にお腹がすいて……く、苦しい!!」
北沢志保
────
北沢志保
「食べ、たい……」
北沢志保
────
北沢志保
「何か、食べたい!!」
北沢志保
「食べたい食べたい
北沢志保
「食べたい食べたい食べたい食べたい」
北沢志保
食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ食ベタイ!
北沢志保
ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"
北沢志保
食 ベ タ イ !
北沢志保
────
北沢志保
「ソウダ、台所ニ行ケバ……」
北沢志保
────
北沢志保
「レイ、ゾウコ……」
北沢志保
「レイ、ゾウコ……」ギィー
北沢志保
「────』
北沢志保
『ふふ、
北沢志保
『ふふ、ふふふ』
北沢志保
『ああ!食べ物がこんなにいっぱいあるなんて!ス・テ・キ ♡』
北沢志保
『ん~、どれから食べようかな~。
北沢志保
『ん~、どれから食べようかな~。あ、この間買ってきたケーキがある!食べちゃおーっと♪』
北沢志保
『いただきます!』モグモグモグモグ
北沢志保
ゴクン『うん、とっても美味しい!
北沢志保
ゴクン『うん、とっても美味しい!でも、全然足りない!さあ、次は何を食べようかな~?』
北沢志保
『あ、これなんかいいかも!ボリュームたっぷりの──
北沢志保
『あ、これなんかいいかも!ボリュームたっぷりの──生肉』
北沢志保
『年頃の女の子だもん。たまにはガッツリ食べちゃっても平気よね?』
北沢志保
『いただきます!』クチャクチャクチャクチャ
北沢志保
『ん~、やっぱりそのまま食べても美味しくないわね。何か味付けできるものは……』
北沢志保
『えっと、砂糖・塩・酢・醤油・味噌。
北沢志保
『えっと、砂糖・塩・酢・醤油・味噌。他にはマヨネーズ・ソース・からし・わさび、か……』
北沢志保
『うん!面倒だから全部かけちゃえ!さ、いただきまーす!』 クチャクチャクチャクチャ
北沢志保
『んん~~!すっごい変な味ー!アハハハハハハ!!』
北沢志保
『でも、やっぱり全然食べ足りないわ。
北沢志保
『でも、やっぱり全然食べ足りないわ。ま、いっかー。食べる物も時間もたくさんあるし♪』
北沢志保
『ゆっくりとじっくりと。残さず全ていただきましょうか。ふふ、ふふふ。
北沢志保
『ゆっくりとじっくりと。残さず全ていただきましょうか。ふふ、ふふふ。アハハハハハハ!』
北沢志保
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北沢志保
……そして、気が付いた時は、既に朝になっていた。私は、辺りを見渡して愕然とした──
北沢志保
──冷蔵庫の中身は空っぽになっていて、周りには食べ物を食い散らかしたような跡があった。
北沢志保
さらに、口の中に甘さや辛さ、苦みなど、様々な味覚を感じる。だから、理解できてしまった。
北沢志保
「私が無意識に食べてしまった。あの時のそらさんみたいに……。このままだと、私もきっと──」
北沢志保
「──い、いやああああああああああああああああああ!!!!」
(台詞数: 50)