北沢志保
我が家には何やらニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべてる駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
志保ちゃ〜ん、ホワイトデーだよ。
北沢志保
知ってるわ。と言うかお稲荷さまは何で体をバスタオルで覆っているのかしら?
矢吹可奈
ほら、バレンタインの時に志保ちゃんをギャフンと言わせるようなお返しをするって言ったじゃん。
北沢志保
そういえばそんな事をほざいていたわね。
矢吹可奈
ふふふのふ。志保ちゃんへのホワイトデーのプレゼントはね…なんと!(バスタオルバサッ!)
矢吹可奈
私だよ〜♪(体中をリボンでラッピング)
矢吹可奈
さぁ、志保ちゃん。私を食・べ・て♡
北沢志保
お稲荷さま…
北沢志保
お稲荷さま…ようやくその気になったのね。
矢吹可奈
あれ?
北沢志保
大丈夫。しっかり調理して食べてあげるからね。そうと決まればお鍋の用意をしないと…
北沢志保
あ、新鮮なお肉だからしゃぶしゃぶもいいかも。とにかくお出汁が必要ね。準備しなきゃ…
矢吹可奈
何か予想したのと反応が違う…てっきり「何バカな事言ってんの!」とか言われると思ったのに…
北沢志保
そうそう、包丁はしっかり研がないとね。(シュ、シュ)
矢吹可奈
えーと、志保ちゃん?
北沢志保
しかしお稲荷さまがその気になってくれて助かったわ。(シュ、シュ)
北沢志保
これで合意の上だから私が責められる事はないわね。(シュ、シュ)
矢吹可奈
あ…最近志保ちゃんが大人しかったのはそれを気にしてたからなのかな?
北沢志保
これで思う存分この包丁を振るう事が出来るわ。まずは毛皮を剥いで…
北沢志保
…さすがにもう毛皮を着る季節じゃないわね。来年の楽しみにしましょう。
北沢志保
狐肉は臭くて不味いそうだけど…香辛料を山ほど掛ければ何とかなるわよね?
北沢志保
まぁ、腹に入れば皆同じよ。
矢吹可奈
うん、どんどんヤバい状況になってるや。これはマズい…
矢吹可奈
あのね、志保ちゃん。これは冗談で本当のプレゼントは別にあって…
北沢志保
あ、お稲荷さまってもしかして毒がある?
矢吹可奈
さぁ、食べられた事ないし…
北沢志保
そのまま食べるのは危険かも…少し肉を削いで百合子さんのところの駄神ちゃんに毒見させるか?
矢吹可奈
あはは…聞いてないや。こうなったら…
北沢志保
メニューはお鍋にしゃぶしゃぶ、唐揚げ、焼肉、蒸し狐…とりあえずこんな物かな?
北沢志保
さぁ、お稲荷さま!いよいよその存在意義を示す時よ!
北沢志保
さぁ、お稲荷さま!いよいよその存在意義を示す時よ!って、あら?
矢吹可奈
スタコラサッサ〜!
北沢志保
待ちなさい!この駄肉ー!
矢吹可奈
うわ〜ん、せめて駄神って言ってよ〜!(ペラッ)
北沢志保
あら、何か落としていったわね?チケットかしら?
北沢志保
えーと、「天界温泉プレオープン招待券」?
北沢志保
うん、ゴミね。(ポイッ)
北沢志保
待ちなさーい!毛皮ー!
矢吹可奈
いーやーだー!志保ちゃんのバカー‼︎
(台詞数: 40)