北沢志保
はぁ。
北沢志保
(可奈、まだかしら?)
北沢志保
(きっと仕事、長引いてるのね)
北沢志保
(息が白い)
北沢志保
(当たり前か。今季一番の寒さだって、言ってたものね)
北沢志保
・・・・・・。
北沢志保
ん。
北沢志保
(今、猫さんの鳴き声が?)
北沢志保
(どこかしら?)
北沢志保
(あ、いた)
北沢志保
猫さん、こんにちは。
北沢志保
そんな生け垣に隠れて、どうしたの?
北沢志保
(震えてる)
北沢志保
あなたも寒そうね。
北沢志保
・・・おいで。
北沢志保
いっしょにいれば、温かいから
北沢志保
よしよし、いい子。
北沢志保
これ、カイロ。預けるから、火傷しないようにね。
北沢志保
(腕の中でくるまっちゃった)
北沢志保
(首輪もしてるし、飼い猫かしら?こんなに寒いのに外に出て・・・やんちゃなのね)
北沢志保
ん、もう行くの?
北沢志保
そう、またね。
北沢志保
(猫と入れ替わりに、可奈がこちらにやって来るのが見えた)
矢吹可奈
志保ちゃ~ん、おまたせ!
矢吹可奈
今の猫ちゃん、知り合い?
北沢志保
ううん、会ったばかり。
矢吹可奈
毛が短くて、寒そうだったね。
北沢志保
ええ、だから温めっこして・・・。
北沢志保
あ・・・な、何でもない。
矢吹可奈
・・・志保ちゃん、今日、手袋忘れたでしょ?
北沢志保
・・・うん。
矢吹可奈
はい、片っぽ。
北沢志保
?
矢吹可奈
右手にして、左手は握手。
矢吹可奈
こうすれば、寒くないでしょ。
北沢志保
・・・ありがと。
矢吹可奈
志保ちゃんは~、可奈が温めてちゃうよ~♪
北沢志保
じゃあ、
北沢志保
可奈は私が温めてあげる。
矢吹可奈
えへへ。
矢吹可奈
志保ちゃん、ありがとう。
北沢志保
私こそ・・・ありがとう。
北沢志保
可奈の手、すごく温かい。
(台詞数: 43)