矢吹可奈
「さすが志保ちゃん!よく見つけてくれたね♪」
北沢志保
「か、可奈⁉︎これは一体…」
矢吹可奈
「見れば分かるよね?志保ちゃんは見事私の忘れ物を見つけてくれたんだよ」
北沢志保
「何が何だか…あれってどう見ても…その…可奈の…」
矢吹可奈
「私の身体だよ?だいぶ喰われて傷んじゃったけど。ひどい事するよね〜、カラスって」
北沢志保
「えーと…全く頭が付いていかないんだけど…」
矢吹可奈
「志保ちゃん、今日のお昼頃からニュース見てないでしょ?」
北沢志保
「まぁ、朝からスマホの調子が悪かったし、ずっと遊園地にいたからテレビも観ていないけど…」
矢吹可奈
「今頃ニュースでやってるよ。765プロのアイドルがロケ中に行方不明になったって」
北沢志保
「行方不明⁉︎まさかそのアイドルって…」
矢吹可奈
「そ、私だよ。警察が捜索したけど結局発見されないまま今日の捜索は打ち切りになったんだ」
矢吹可奈
「でも私としては早く見つけて欲しかったから志保ちゃんにお願いしたんだ〜」
矢吹可奈
「出来ればカラスに突っつかれる前が良かったけど…ま、仕方ないよね」
北沢志保
「可奈…あなた、やっぱりその…死んでるの?」
矢吹可奈
「あの姿で生きてる方がすごいと思うけど?完全にスプラッタだよ?」
北沢志保
「うぅ…」
矢吹可奈
「で、私の身体を見つけてくれた志保ちゃんにもう1つお願いがあるんだけど…」
北沢志保
「な、何?これ以上私に何をさせる気よ!」
矢吹可奈
「そんなに怖がらないでよ、傷付くなぁ。簡単な事だよ。私と一緒に逝こう」
北沢志保
「逝く?逝くって…まさか?」
矢吹可奈
「1人じゃ寂しいからね〜。志保ちゃんと一緒ならどこでも楽しくなりそうだもん」
北沢志保
「い、嫌よ!可奈1人で逝ってよ‼︎」
矢吹可奈
「本当に傷付くなぁ。わざわざ壊れた志保ちゃんのスマホに連絡してまで呼んだのに…」
北沢志保
「壊れてる⁉︎調子が悪かっただけじゃ…」
矢吹可奈
「壊れてるよ、それ。だからプロデューサーさんから私に関する連絡も行かなかったんだよ」
北沢志保
「そんな…」
矢吹可奈
「で、壊れてるんだから当然助けを呼ぶ事も出来ない、と」(グイッ)
北沢志保
「きゃあっ!可奈、手を離して!私はまだ死にたくない‼︎」
矢吹可奈
「ダーメ♪逝けば案外いい所かもよ。ほらほら、早く♪」
北沢志保
「すごい力…とても人間の力とは思えない…」
矢吹可奈
「私、もう人間じゃないからね〜。志保ちゃんもすぐにそうなるよ♪」
北沢志保
「嫌ぁー!離してー!誰かー!誰かぁーー‼︎」
矢吹可奈
【この日765プロのアイドルが2人行方不明になった。1人はロケ中に姿を消し…】
北沢志保
【もう1人は外出中に消息を絶った。警察が捜索するも未だに見つかっていない】
矢吹可奈
【そして…廃ホテルには壊れたスマホが落ちていた。おや、その画面に動きが…】
北沢志保
タ
北沢志保
タ・
北沢志保
タ・ス
北沢志保
タ・ス・
北沢志保
タ・ス・ケ
矢吹可奈
タ・ス・ケ…逃さないよ、志保ちゃん♪
北沢志保
・ス・ケ…逃さないよ、志保ちゃん♪
北沢志保
ス・ケ…逃さないよ、志保ちゃん♪
北沢志保
・ケ…逃さないよ、志保ちゃん♪
北沢志保
ケ…逃さないよ、志保ちゃん♪
北沢志保
…逃さないよ、志保ちゃん♪
矢吹可奈
志保ちゃん♪
矢吹可奈
志保ちゃん♪これからもずっと一緒だよ。
矢吹可奈
志保ちゃん♪これからもずっと一緒だよ。地獄の底までね。
矢吹可奈
志保ちゃん♪これからもずっと一緒だよ。地獄の底までね。クケケケケケ♪
(台詞数: 50)