北沢志保
「おはようございます。」
北沢志保
そう不愛想に挨拶をして私はいつも通り事務所に顔を出す。
北沢志保
賑やかな事務所。そこで私は一人台本を読んでいる。
北沢志保
するとそこに一人の女の子が声をかけてきた。
北沢志保
可奈「おはよう、志保ちゃん。」
北沢志保
「おはよう、可奈。」
北沢志保
普通のあいさつを交わし私はまた台本を覚える作業に戻る。
北沢志保
可奈は相手をしてくれなくて物足りなさそうにしていたが
北沢志保
私の大事な仕事だとわかってくれたみたいでその場を去った。
北沢志保
………。
北沢志保
後でプチシューを買ってあげよう。
北沢志保
私はこう見えても昔と比べると大分丸くなった。
北沢志保
事務所の仲間たちとも一緒に笑うようになった。
北沢志保
それでも…
北沢志保
私には誰も知らない仮面をかぶっている。
北沢志保
そう、ここにいる私は偽りの私。本当の私ではない。
北沢志保
私は今のみんなが大好きだ。
北沢志保
だから本当の私を知られたくない。
北沢志保
もし本当の私を知ってしまったら…
北沢志保
もし本当の私を知ってしまったら…この関係も壊れてしまう気がしたからだ。
北沢志保
だから私は仮面をつける。
北沢志保
もう一人の私という……
北沢志保
もう一人の私という……偽りの仮面を…。
北沢志保
私は私という仮面をつけたまま今日のお仕事をこなしていく。
北沢志保
いつも通りだ。
北沢志保
そして何の変哲もなく今日が終わろうとしていく。
北沢志保
家に着き、自分の部屋へと入る。
北沢志保
そして私は…
北沢志保
そして私は…私という偽りの仮面を外す。
北沢志保
誰にも知られたくない本当の私…。
北沢志保
私しか知らない本当の私。
北沢志保
そして…全てをさらけ出した私はこう思った。
北沢志保
………。
北沢志保
今日の環も可愛かったなぁ///
(台詞数: 34)