北沢志保
我が家にはウキウキと短冊を書いている駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
ふんふんふ〜ん♪鹿のフン〜♪
北沢志保
どんなチョイスよ…
矢吹可奈
さてと、短冊書けたよ〜。
北沢志保
それで何て書いたの?
矢吹可奈
「世界から痛ましい事件が少しでも無くなりますように」ってね。
北沢志保
え?お稲荷さまにしてはマトモな事を…
矢吹可奈
なんかね、最近ニュースを見ると痛ましい事件が多いから…
北沢志保
お稲荷さまにそういった事を気にする知能があったとは…
矢吹可奈
ひどい!
北沢志保
てっきり去年みたいにずっとこの家に居座りたい、みたいな事を書くと思ってたわ。
矢吹可奈
まぁそれも考えたけど…2年連続で同じお願いというのもねぇ…
矢吹可奈
せっかく1年に1度のお願いなんだから…私欲じゃないものにしようかなと。
北沢志保
偉いわ、お稲荷さま。髪の毛先ほどぐらいは見直したわ。
矢吹可奈
えへへ。照れるな〜。
矢吹可奈
えへへ。照れるな〜。(ピラッ)
北沢志保
あら、何か落ちたわよ…
北沢志保
これは…
矢吹可奈
「今年こそ志保ちゃんの初めてを…///」
北沢志保
……
北沢志保
……お稲荷さま?
矢吹可奈
ほぇ?
北沢志保
フンッ!(腹パン!)
矢吹可奈
げふぅ…(くずおれる)
北沢志保
(ビリビリ)なにが私欲じゃないものを、よ。思いっきり書いてるじゃない!
矢吹可奈
あぁ…志保ちゃんに見つからない様に飾ろうとした私のひそかなお願い事を書いた短冊が…
北沢志保
さて、こんなピンク脳の駄神は放っておいて私も短冊を書くとしますか。
矢吹可奈
で、志保ちゃんは何て書くの?
北沢志保
教えるわけないでしょ!
矢吹可奈
ええ〜!去年も教えてくれなかったじゃん‼︎ 志保ちゃんのケチんぼ!
北沢志保
じゃあ、今年こそどこぞの駄神を毛皮に出来ますように、って書こうかしら?
矢吹可奈
ごめんなさい。
北沢志保
さて、書けた。私の短冊はいいからお稲荷さまはさっさと付けちゃいなさい。
矢吹可奈
はーい。他の七夕飾りもついでに付けちゃおうっと。
北沢志保
しかし今年はいい天気ね。彦星と織姫は今頃会っているのかしらね?
矢吹可奈
1年に1度だもんね〜。積もる話がいっぱいあるだろうね。
北沢志保
何言ってるのよ。ベッドの上でハッスルしてるに決まってるじゃない!
矢吹可奈
志保ちゃん、それ去年も言ったよ!
北沢志保
いったい何ラウンドするのかしらね…///
矢吹可奈
はぁ…どっちがピンク脳だよ、まったく…
矢吹可奈
さて、短冊も付けたし庭に飾ろうっと。
北沢志保
あ、お稲荷さま。さっきから言いたかった事があったんだけど。
矢吹可奈
ん、何?
北沢志保
それ、笹じゃなくて竹よ。
矢吹可奈
へ?
(台詞数: 45)