黒井社長
P「可奈も上手かったが志保の方が上手だったな。」
北沢志保
ほらみなさい。私の方があなたより上手に決まってるんだから。
北沢志保
仕事が忙しくなってきたから練習はサボってたんじゃないの?
矢吹可奈
そ、そんなことないもん。お仕事もレッスンもちゃんとやってたもん。
北沢志保
それにしてはところどころでミスが目立ってたわね。そんなんじゃライブでは迷惑になるだけよ!
黒井社長
P「お、おい。志保…」
矢吹可奈
そ、そんなこと…ないもん…ぐす…私だって…ちゃんと練習してるもん…ぐす
北沢志保
泣いたらいいと思ってるの!?そんな暇があるならすぐに練習でもしたらどうなの?
矢吹可奈
どうしてそんなこと言うの…志保ちゃん…私はただ…
北沢志保
いい加減にして!!!
矢吹可奈
……!!
北沢志保
あなたに失敗でもされたらせっかくのライブがめちゃくちゃになるのよ!わかってる!?
北沢志保
この際だからはっきり言うわ!今のあなたはただの足手まといでしかないの。練習では音程も外すし
北沢志保
私の前で二度とそんな声で歌わないで!!!
黒井社長
P「志保!いい加減にしないか!」
矢吹可奈
めい…わく…足手…まとい…
黒井社長
P「可奈…?」
矢吹可奈
は…ははは…そうだよね…私なんて…そんなもんだよね…
矢吹可奈
ぐす…志保ちゃんの……
矢吹可奈
志保ちゃんのばかああああ!!!(ダッ)
黒井社長
P「お、おい可奈!」
黒井社長
P「志保!さすがに言い過ぎだぞ。少し落ち着かないか!」
北沢志保
っは!私…今何を言って…。
黒井社長
P「一度呼吸を整えて落ち着くんだ。ほら、深呼吸して。」
北沢志保
すぅ…はぁ…
黒井社長
P「多忙で疲れた溜まってたのかもな…自分をコントロールできてなかったぞ」
北沢志保
あの…私…
黒井社長
P「とにかく今は少し休め、今の志保は心身ともに不安定だ。」
北沢志保
はい…。
北沢志保
………
北沢志保
……
北沢志保
…
黒井社長
P「どうだ、落ち着いたか?」
北沢志保
はい、何とか…。
黒井社長
P「俺は可奈を探しに行くから志保は休んでろ。」
北沢志保
いえ…私も行きます。可奈に…謝らないと…。
黒井社長
P「そうか…無理はするなよ。何かあったら連絡してくれ。」
北沢志保
はい…。
黒井社長
【このとき二人は気づかなかった。】
黒井社長
【志保のあの一言が…】
黒井社長
【可奈の心の奥底に、深く…深く突き刺さっていたということを…】
(台詞数: 41)