北沢志保
我が家には何かを期待してソワソワしている駄神というべきお稲荷さまがいます。
矢吹可奈
志保ちゃん、今日は何の日か知ってる?
北沢志保
確かネクタイの日だったかしら?
矢吹可奈
あ、そうなんだ。まあ、ネクタイを贈るのも有りなのかな。
矢吹可奈
いやいやそうじゃなくて。ほら、他にもあるよね?
北沢志保
他には…煮干しの日だったわね。
矢吹可奈
煮干し美味しいよね。出汁も取れるしオヤツにもなるし。
矢吹可奈
ってそれも違うよ。ほら、もっと重要なものがあるでしょ。
北沢志保
はい、煮干し。
矢吹可奈
わーい。モグモグ。うん、美味しい。
矢吹可奈
わーい。モグモグ。うん、美味しい。ってぇ!だから違うよ〜。他には?
北沢志保
後は…ふんどしの日ね。
矢吹可奈
え…
北沢志保
そして何故かここにふんどしがあります。
矢吹可奈
まさか…
北沢志保
ふふふ…
矢吹可奈
志保ちゃん…なんか悪い顔してるよ…
北沢志保
覚悟!
矢吹可奈
い〜や〜〜。
北沢志保
(お稲荷さまがあられもない姿になっています。しばらくお待ち下さい。)
矢吹可奈
シクシクシク…もうお嫁に行けない…
北沢志保
ふぅ…なかなか笑撃的な姿だったわ。後でブログに載せようかしら。
矢吹可奈
やめて!社会的に死んじゃうよ‼︎
北沢志保
さて、やりたい事はやったし。そろそろ寝る準備を…
矢吹可奈
待ってよ、志保ちゃん。今日はバレンタインだよ。チョコを食べる日だよ。
北沢志保
チョコならいつも食べてるじゃない。
矢吹可奈
そうだけど、そうじゃなくて!チョコをあげたり、貰ったりする日なの!
北沢志保
バレンタインは知ってるけど…何で私がお稲荷さまにチョコをあげないといけないの?
矢吹可奈
それは…私が欲しいからじゃ…ダメ?
北沢志保
何それ、イミ分かんない。
矢吹可奈
志保ちゃん、それ言いたかっただけだよね。
北沢志保
コホン。とにかくお稲荷さまにあげるものなんてないわ。
矢吹可奈
そんな〜。楽しみにしてたんだよ〜。ぎぶみーちょこれいと〜。
北沢志保
えぇい、離しなさい。進駐軍にねだる子供か!
矢吹可奈
志保ちゃん、本当は年いくつ?
北沢志保
うるさい。はぁ…これはおさまりそうにないわね。(ゴソゴソ)
北沢志保
はい、これ。
矢吹可奈
わぁい、チョコだ。やっぱりなんだかんだ言って用意してくれてたんだね。
矢吹可奈
いっただっきまーす♪
矢吹可奈
モグモグ。
北沢志保
美味しい?
矢吹可奈
うん、美味しいよ〜。チョコの中に何か入ってるんだね。
北沢志保
そうなの?
矢吹可奈
しかもこのチョコ手作りだよね。いつの間に作ったの?
北沢志保
さあ?
矢吹可奈
さあって…志保ちゃんが作ったんだよね?
北沢志保
そんなこと一言も言ってないけど。
矢吹可奈
え…じゃあこのチョコは一体?
北沢志保
金曜日に私の下駄箱に入っていたのよ。名前も無くて気味悪いから処分しようと思ってたの。
矢吹可奈
へ…あ、何か入ってると思ったら…爪⁉︎
(台詞数: 50)